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ヤバ市ヤバ町雀鬼伝 2 (講談社文庫 あ 34-4)

ヤバ市ヤバ町雀鬼伝 2 (講談社文庫 あ 34-4)

ヤバ市ヤバ町雀鬼伝 2 (講談社文庫 あ 34-4)

作家
阿佐田哲也
出版社
講談社
発売日
1990-11-01
ISBN
9784061847989
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ヤバ市ヤバ町雀鬼伝 2 (講談社文庫 あ 34-4) / 感想・レビュー

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猫丸

卓を囲むのはいつもの仲間。仲間といっても虎視眈々と相手のエラーに目を光らせ、隙あらば乗じて身ぐるみ剥ぐつもりでいるのだ。笑顔でコロしあう関係が爽快である。いかに係累の無い身であろうとも、少なくとも親は存在する道理。まして子まであるなら勝負カンを保つことなどできないはずだ。しかし本書のヒーローであるオレンプは、年頃の娘を持ちながら常勝を続ける。なにしろ当人の娘が父親をも喰おうっていうタマだから頼もしい。楽しく一気読みできるユーモラス賭博連作。

2022/06/09

RuiRui

魔人ドラキラーww博徒出陣wwwポチの話は、ポチがただ喰われていくだけの話かなって思ったら最後に親父がやってくれる(笑)。さすが華僑(笑)。しかし、麻雀放浪記の坊や哲の時代は手積みだったのが、ここでは全自動卓でルールも東風割れ目あり、と時代のスピード感覚ってのはばくちにも現れるんだなって思った。

2013/07/01

ポポロ

色川武大と阿佐田哲也を交互に読むことになったが本作の登場人物たちは軽快で軽薄である。オレンプはまだしも他のメンバー達が人生や博打になんの楽しみや苦しみを見出して生きているのかまるで読み取れない。一方で私は著者は人間の心の襞の細かいところをなぞって書くことができる人だと知っている。なぜ書かないのかが気になった。私小説として自分は書けるが他人は書けないものと割り切っているのか。博打をしているときは互いに人間性を失った個体なのだから、人として書かなくてよいのか。もうしばらく両者を読んでいこうと思った。

2023/03/09

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