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消失! (講談社文庫)

消失! (講談社文庫)

消失! (講談社文庫)

作家
中西 智明
菊地信義
辰巳 四郎
Yoshi
出版社
講談社
発売日
1993-07-06
ISBN
9784061854420
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消失! (講談社文庫) / 感想・レビュー

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nobby

いやはや、これぞ叙述の真骨頂!立て続けにドカン✕3の爆弾投下は圧巻そのもの。バカミス・邪道・アンフェア、いろんな事由で賛否分かれるだろうが、堅いこと言わず楽しむのが正解♪マリー・裕二・純という連続殺害に共通するのは赤毛の死体の消失、さらに犯人も消失!それぞれの事件が淡々と並んで語られる序盤はどう展開していくのか正直不安だったが、探偵登場から徐々に重なりだすともう止まらない。3つの仕掛けの中で、最初と最後は既視感あってのニヤリだったが、二つ目は間違いなく初めて目にした驚愕!現実的には気付くだろうけどね(笑)

2019/04/02

セウテス

消失というタイトルは何か、発見された遺体がその後消えてしまう事か。歴史のせいか赤毛が多く住むという高塔市で、マリー、裕二、純と赤毛を狙った殺しはその後遺体が消失する。ハッキリいって、トリックの為に書かれた作品という感じで、物語自体に語るべき事は何も無い。トリック以外に驚く真相が2つ、きちんとフェアに組み立てられていて、ちょっとした違和感の連続から推理する事は出来る。しかし、ため息が出るかも知れない、怒りに本を投げるかも知れない、私は笑いが止まらなかった。作者自身も、本作の後消失してしまうとは見事。

2019/05/11

ちーたん

★★★☆☆『マリー、裕二、純』が何者かに殺される。事件を目撃した者の前から忽然と犯人も死体もその場から消失!3つの事件を視点に関係者が交錯していく。1990年に刊行された本書。推理小説の大トリックを堪能したい人には欲張りなくらいのトリックが何重にも仕掛けられているので、騙されたい、見破りたい人にはオススメ!ただ、過剰なミスリードと設定にやや納得できない部分もあるので、少しアンフェアな印象も。個人的には犯人はなんとなくわかったので、一個目のトリックが明かされた時が一番素直に驚きました!

2018/12/24

森オサム

新本格リアルタイム世代なので、30年位前にノベルズで読了済み。内容の記憶は無いので、初読感覚で読みましたが…。当時は「バカミス」、「壁本」と言う言葉は無かったので、どう思ったのかな?。まああの頃は酷い物も多かったので、苦笑位だったかも(笑)。作者は若干22歳で本作を書き上げたそうですが、出版年を見ると私も若干22歳で読んだんですね。さて、中年になってから読んだ今回の感想ですが、時間の無駄だった、です。三段構えの叙述トリック?、が一応全部分かったからかなぁ、つまらなかったのは。高評価のファンの方すみません。

2020/04/14

🎈newみなみ🎈

初の中里さん。事前にバカミスと聞いていたので、どうかなーと思っていたが、面白かった。被害者が赤毛であり、密室から死体が消失しているというのが共通点の、連続殺人事件が発生し、それを探偵が追うという内容。期待しないで読んでいたからか、どんでん返し的なところが3つあったが、どれも見事に騙されてしまっていて、とても驚いた。確かにバカミス感もある真相にがっかりする人もいそうだが、しっかりした推理もあり、2番目と最後のどんでん返しは誰でも楽しめると思うのでおすすめ。あまり有名ではないのが不思議。

2019/12/09

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