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避暑地の猫

避暑地の猫

避暑地の猫

作家
宮本輝
出版社
講談社
発売日
1985-03-01
ISBN
9784062014946
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ジャンル

避暑地の猫 / 感想・レビュー

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美雀(みすず)

読んでる時はあまりにも内容の濃さに頭がついていけないですが、本を閉じると情景が甦る不思議な作品です。殺人事件やドロドロの人間関係、近親相姦など重いストーリーですが、読後の奇妙な余韻。再ドラマ化するとしたら、若手の実力派の俳優さんにチャレンジしていただきたい。

2014/01/20

柊子

35年ぶりの再読。30代で読んだ時は、やたら嫌悪感を覚えたが、今回は哀れさが募る。時効を迎えた後、その先の人生を、彼はどう生きるのか? きっと幸せとは程遠い日々だろう。異国で暮らす姉は、悪いことに手を染めているのではないか? そんな気がしてならない。死んだ者も、生き残った者も、みんな哀れだ。

2021/10/22

Nobuko

軽井沢に別荘を持つ富豪・布施金次郎とその別荘番・久保一家の愛憎の物語.お金のために好きでもない相手と結婚した布施.美しい久保家の母親と親密になり,その上娘にまで・・・.それを知った布施夫人,娘達,久保家の父親,息子,それぞれが想像を膨らまし疑心暗鬼に喘ぎ,お金だけを寄る辺に悪事と隠蔽を重ねていく.とても重たく,男女の機微なぞこれっぽっちも興味の無い私には理解不能な作品でした.結局ペルシャ猫はどうなったのだろう?冒頭の鍋野医師は?疑問が多く残りました.

2016/03/20

シトラス

ペルシャ猫を抱いた男のことがもう少し詳しく知りたかったけど、それも含めてなんとなく陰鬱な様子の人たちの物語で、あまりすっきりする話ではなかった。

2013/07/29

you123

彼の作品で以前読んだ『人間の幸福』は少し硬い内容であったが、これは良かった。 人間の心の中、男と女のドロドロした汚いやり取りなどが見事に露骨に表現されている。 (ストーリー)布施家の別荘番の息子が入院先の先生に過去の恐ろしい話を告白するところから物語りは始まる。 ・・・別荘の主人と母、姉までもが関係を・・・。

2012/12/01

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