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生と死の境界線―「最後の自由」を生きる

生と死の境界線―「最後の自由」を生きる

生と死の境界線―「最後の自由」を生きる

作家
岩井寛
松岡正剛
出版社
講談社
発売日
1988-06
ISBN
9784062034500
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生と死の境界線―「最後の自由」を生きる / 感想・レビュー

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yoshi41101

岩井寛氏の自分を最後まで見つめ続ける生き様がすごい。そしてそれを受け止め続けた松岡氏も苦しかったに違いない。岩井氏が口述で書いた森田療法も読みたい。

2009/05/09

jody

「これほどまでに生きる状態がどんどん、刻々と変わっていく様相を克明に記録したものというのはないわけですよね」死の前3ヶ月間の記録は精神科医ならでは。20年前に上梓されているので、現在の医療とはかなり違うものの、ニューロ・エンドクライノーマという悪性腫瘍は凶悪。死生観、精神科医としての患者との距離感や、脳に腫瘍が増殖した時の自分の予測、など、死を恐れていない。これで「生きる自由」という不自由から解放される、という安堵感さえ伝わってきます。素晴らしい医師です。

2009/07/05

katta

再読になるか再々読になるか、衝撃的な闘病記を読んだあと、必ずもう一度読みたくなる。1986年にガンで死去した聖マリアンナ大学精神科教授の、最期の3ヶ月を松岡正剛が聞き書きしたもの。最後の最後まで精神を清明に保つため、エンドルフィンなど多幸感を持つ麻酔を入れず死の直前まで自分が何を考えていたかを記録していくと言う壮大な実験の書。譫妄状態になってもまだ自身を省みようとする姿に素直に感動する。

2009/06/16

保山ひャン

ガンに冒された精神科医岩井寛が松岡正剛を相手に死の直前まで語ったことを記した本。自己とは何か、と言った最終講義的なものから、思い出話、病状と治療の経過など。意識を明確に持っていたい、という強烈な意思と、意識が混濁して精神がおかしくなっていくさままでしっかり残そうとする試みは、死とは何かについてのまさに死に直面した者にのみ知れる真実を明かさんとする勢いだ。痛みに耐えながら明晰に話す岩井氏がついに聴き取り困難な言葉を連ねる死の寸前に至るくだりは胸が破裂するほどのクライマックスだった。

2019/02/11

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