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近代日本の百冊を選ぶ

近代日本の百冊を選ぶ

近代日本の百冊を選ぶ

作家
伊東光晴
出版社
講談社
発売日
1994-04-01
ISBN
9784062056250
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近代日本の百冊を選ぶ / 感想・レビュー

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みかん

wikiの司馬遼太郎「国盗り物語」の項目でこの本の存在を知り、図書館で借りてみた。文学的時代区分としては、明治38年の日露戦争以前・以後でまず分けられるし、大正七年の大学令以降のインテリ大量生産時代で書き手の変化があった話が興味深い。また、明治六年の句読点の出現以降、文章は論理性が重んじられるようになった話、しかし実は文語体のほうが句読点無しで書ける以上、人間と音声と同じで人には分かりやすいという話はなるほどなあと思った。

2016/02/29

猿田康二

「大西巨人と六十五年」の中の菊池寛の講演、「古典を1000冊3回読みなさい」を読んでから、ずっと古典とはなんぞや、に捉われている。関連本を探しては読んできた。本書もその中の一冊。小説家を代表する丸谷才一氏と各界の名士が一堂に会して喧々諤々、近代のまさに古典100冊を選んで解説を加えたのとそれについて歓談したものを収録した。いつもそうだが丸谷才一氏が選ばれる基準は「読んでいて面白いもの」。これには諸手を挙げて賛成する。だって、面白くなければ、読者は読まないもの。「百年の誤読」の著者のお二人もそうだったなー。

2018/04/11

八丁堀

経済学者、文芸評論家、数学者、劇作家の上記五人が、今読んで面白いかの基準ひとつで、一年がかりで選んだ近代日本の百冊。漢文崩しの文語体で書かれた久米邦武編「特命全権大使米欧回覧実記」に始まり、京極純一「日本の政治」までの百冊の面白さが、文学者、詩人、映画評論家、哲学者他の二十人によって解説される。百冊の内、既に読んだ本は、勝海舟「氷川清話」、夏目漱石「それから」他の何と六冊しかない。何と不勉強の事か恥じ入る。少しづつ読んでいってみよう。

2012/11/26

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