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15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

作家
金田一秀穂
出版社
講談社
発売日
2010-01-26
ISBN
9784062160094
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15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法 / 感想・レビュー

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りんご

鮮度がいい魚⇔死にたての魚 あふれる肉汁⇔あふれるリンパ液 「言葉」が美味しさを感じさせる。不思議の国のアリスか引用される言葉「お前はどこへ行きたいのか?」「どこへ行ったらいいのかわからないのよ」「じゃあ、どっちへ行ってもおんなじだ」ワオ。たくさんの言葉に触れてみよう。読んでみよう。自分のものにしてみよう。上手に伝えられた時の喜びは自分の宝物だ。言葉で凹んだり喜んだり、楽しいじゃあないの。

2023/07/08

canacona

京極夏彦の地獄の楽しみ方と共に、お勧めしたい。こちらは15歳に向けた言葉達。どちらも言葉について同じように書かれてるのに、金田一先生の言葉は柔らかくて、優しい。言葉の不確実さを金田一先生は、表現方法や方言や行間、あふれる気持ちの中に見出そうとしている。野口英世の母の手紙は学もなく、ただ気持ちを書き綴っただけなのにぐっとくるものがありました。短歌など限られた言葉から感じられる風景もある。ただ、語彙を増やせばもっと伝えられるものもある、いろんな言葉に触れて引き出しを増やす。道順は違っても同じ場所にたどり着く。

2022/05/11

><

初版2010年。言葉が持つ力について、改めて考えました。言葉を知ることも大切だけど、言葉を使って考えることも大切。なるほど。もっと本を読んで、語彙を増やして、考える力を身に付けていきたい。ゆっくりでも大丈夫という金田一先生の言葉。先生の優しさがにじみ出ている一冊。また再読したいです。

2014/06/27

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

外国語や古典にアタックして、現在を相対化することと、ホンモノを知ること、それとわかる力を身につけること。正確に、わかりやすく表現(書く)訓練をすることが、「日本語の上達法」であるとされる。あまり、「美しく」「正しい」日本語にはこだわっていない。むしろ、言葉にならない強い思いを見つめること、それを言語化することが大事だとおっしゃっているのではと思った。アメリカ人は、肩はこらないし、風邪をひくと耳が痛くなるというエピソードは面白かった。

2016/09/08

えりまき

2022(40)面白い。祖父・京助、父・春彦に続く日本語学者。お刺身=死んだ魚、表現の仕方は違っても同じもの。言葉で考え、言葉で感じる。「言葉とは本来、人と人とが仲良くするための『平和の道具』として生まれた」とは素敵な考えですが、ちょっとした言葉遣いや表現で誤解を招いたり、不快な思いをさせてしまったりと気持ちを正しく伝えるのは難しい。「外国語あるいは外国を知り、古典に親しみ、物事を正確に伝える技術を自分のものすることで、ぼくたちは、知る、感じる、考えるの三つの機能をよりうまく活用できるようになる」

2022/02/13

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