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ひとたびはポプラに臥す(2) (講談社文庫)

ひとたびはポプラに臥す(2) (講談社文庫)

ひとたびはポプラに臥す(2) (講談社文庫)

作家
宮本輝
出版社
講談社
発売日
2002-03-15
ISBN
9784062732628
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ひとたびはポプラに臥す(2) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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kakoboo

武漢からトルファンへの道中が記されており、現地の人とのやりとりや中国という国への思い、回想がかかれており、徐々に慣れてきたものの地に少しでも足をつけて旅の途中で起きたことをかきだそうとしている風に感じました。砂漠での道中や言葉の響きから得たあこがれていたが実際に見たときに落胆した星星峡の町の話は、旅をする人らしさが出ておりこの先がますます楽しみになってきます。普段こういう環境で地に足付けて色々と考えることができていないので、この本を通じて働く事や生きることを考えさせてくれます。

2017/11/04

syuntaro

【鳩摩羅什の辿った道を巡る、宮本輝のシルクロード紀行第二巻】大乗仏教の経典を漢語へと翻訳し、仏教の布教に尽力した鳩摩羅什。彼の人生に感銘を受けた作家・宮本輝のシルクロード紀行第二巻。本巻では、武威~張掖~酒泉~敦煌~トルファン間を綴る。行けども行けども続く灼熱の砂漠・蜃気楼・竜巻に疲れ果て、諦めの境地に入り、精彩を欠く輝さん一行。豊富な雪解け水で人々を潤し、時に氾濫し一国をも滅ぼした天山三脈の一帯。そこに氏は歴史の儚さや、この地に生きた人々の思いを感じたように思う。氏の思いはさらに深まり、次巻へ続く。

2014/04/10

ひろみ

引き続き、四半世紀ぶりの再読。2巻の中程で敦煌に到着し、後半は日本の地図だとカタカナの地名になるというウイグル地区へ。ちょうどウイグル自治区での中国の行動が多くニュースになっていますが、この旅でも漢民族とウイグル民族それぞれの印象について多く語られています。政治的な迫害ではなくても、たかだか30年前、私には想像もつかない生活が描写されています。どこにいつ生まれるかは選べないことだからこそ、なんとも言えない気持ちになりました。

2021/10/25

T. みぃた

武威からトルファンへ。どこまでも続くゴビ砂漠をひたすら歩いていくウイグル人の夫婦…何処から来て何処へ行くのか火焔山で出会った自転車に乗った男女…そして、漢民族の人相が悪いと悪態をつく宮本先生。。。。

2010/12/22

鬼山とんぼ

外国旅行記の類では沢木耕太郎の『深夜特急』という傑作があるが、本作では宮本さんの感性が強烈な気候や劣悪なメシや便所でズタズタになっており、待望の星星峡は当て外れ、宿泊地では夜一人で出歩くのにも危険を感じるとあっては、もはや苦行である。早くも監視国家化している中国に気持ちはささくれ立ち、周囲に当たったり愚痴を言ったりで、文章にも冴えはない。しかし。鳩摩羅什は16年も軟禁されていたのだぞ。これぐらいでへこたれるな、宮本輝よ。と第3巻に進む。

2022/12/25

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