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彗星図書館

彗星図書館

彗星図書館

作家
皆川博子
出版社
講談社
発売日
2019-08-07
ISBN
9784065168165
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彗星図書館 / 感想・レビュー

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KAZOO

皆川さんの「辺境図書館」に引き続いての書評評論集です。この本では前著に比べ日本人作家の本が多くなっています。宇月原晴明、田宮虎彦、眞継伸彦などの本は私も既読でした。が、ここに書かれているような読み方はしていません。さまざまなことに及んでいて(例えば「鮫」での差別語)読んでいてかなり考えされることなどがあります。

2021/07/19

mii22.

『辺境図書館』についで皆川館長耽読、蒐集されたし名作が館長の流麗かつユーモアある語りで紹介されている。紹介されている数々の本が読んでみたくなる魅力的なものであるのは当然だが、それ以上に館長の脱線、寄り道のお話しの愉しいこと楽しいこと。皆川作品の原点、土台となるエピソードを知ることができるよろこび♡。皆川作品ファンには宝物の一冊。願わくば、小説の女王の図書館で本に埋もれて暮らしたい。

2019/08/18

HANA

彗星図書館館長皆川博子が、自分のお勧め本を思うがままに紹介した一冊。前作に続き本の紹介とエッセイが混然一体となった独特の紹介が特徴的なのだが、やはりそれが何とも言えず面白い。紹介されている本もレメディオ・バロから始まり、塚本邦雄にソローキン、矢川澄子と読みたかった本読みたい本が目白押し。『詞華美術館』から小高根二郎を知ったり『柾它希家の人々』に興味を持ったり、彗星の如く飛翔する内容。収録されている短編は著者の自伝的な内容。デビュー当時の事がまとめられていて、当時の文学の様子と相まって極めて興味深く読めた。

2019/09/05

ぐうぐう

『辺境図書館』に続く書評集。とはいえ、生真面目に本を解説するのではない。皆川博子の言う「恒例の連想による寄り道」が愉しい。本にまつわる思い出話に花が咲き、そこからまた別の本を思い出したりする、なんとも自由な展開が心地良いのだ。「小学校二年のときでした。ーー八十年も昔になる」なんて記述には、ハッとさせられたあと、深い息がスーッと体内から零れ落ちていく。あるいは「愛と友情と勇気と希望に満ちた児童文学は、大人が子供に与えるにふさわしいのだろうし、子供も楽しんで読むのでしょう。(つづく)

2019/08/30

元気

小説の女王・皆川博子さんの読書遍歴その2。極めて偏った読書から名付けた前作『辺境図書館』。から更に遠く離れて宇宙へ(笑)しかし長期連載で慣れたのか、内容は逆に前作よりもくだけた語りが増え(「はァ?」「ちょっと引きました」「くそ面白い」など若者みたいなフランクさ!)、これまでの浮世離れした印象からむしろ身近に感じられる一冊になっていた。『死神とのインタビュー』:まさかデスノートまでご存知とはΣ( ̄。 ̄ノ)ノ『柾它希家の人々』:褒めてるのか貶してるのか(笑)『詞華美術館』:どんな美術館よりも訪れたい本。

2019/08/27

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