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花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫)

花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫)

花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫)

作家
北森鴻
出版社
講談社
発売日
2021-02-16
ISBN
9784065208090
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花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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nico

ビアバー”香菜里屋”。ビールは勿論マスター手作りの料理が楽しめる小さな店だ。このマスター、料理上手なだけでなく聞き上手。客の抱える心の重石にさりげ無く気を配り、いつの間にか重石を軽くしてくれる不思議な魅力を秘めている。常連客たちで賑わう一夜、客が持ち込んだ謎に対し、客とマスターとで謎解きを繰り広げる。それらは必ずしも明確な答えが出る訳ではないけれど、その曖昧さがとても心地よい余韻をもたらすのだから不思議だ。大人たちによる切なく、ビールのような苦味がほんのり効いた連作短編集。無性にビールが呑みたくなる。

2021/03/04

えみちゃん

これっ、以前から読みたかったんです。新装版そして4か月連続刊行なんていうから迷わず購入♪楽しみです💕三軒茶屋の路地裏奥深く、白い等身大の縦長の提灯が目印のビアバー「香菜里屋」。その扉を開くとヨークシャーテリアによく似た⁉笑っ風貌のマスター(工藤)が人懐こい笑顔で迎えてくれる。そんなマスターを慕い今夜も大切な想いを胸に秘めた人々が訪れ、アルコール度数の違うビール、マスターの作る心尽くしの料理をつまみに語る雑談の中に秘密を嗅ぎ取ってその真相を解き明かす・・っという安楽椅子探偵⁉物でワクワクします。どのお話も

2021/02/27

シキモリ

#北森鴻を忘れない―。著者没後10年の昨年を機に、旧作が幾つか復刊されている。この<香菜里屋シリーズ>もその内のひとつ。三軒茶屋の路地裏にひっそり佇むビアバーのマスター・工藤が常連客の持ち込む様々な謎に名推理を光らせる、所謂【安楽椅子探偵】もの。孤独死を遂げた老俳人の過去を追う表題作は昭和史ミステリーとトラベルミステリー、双方の趣を兼ね備えた秀作で、今作の中で頭ひとつ以上抜きん出ている。それ故に、他の収録作品はどうしても見劣りしてしまう。後日談となる「魚の交わり」は少々蛇足的だが、トリッキーさが一際光る。

2021/03/05

瀧ながれ

ビアバー「香菜里屋」に持ち込まれる謎を、マスターがやわらかく解きほぐす。接客をしながらの謎解きだからか、場が荒れることがなくて、マスターによる気配り目配りがとても心地よい(けど、ごめんわたしは香菜里屋の常連にはなれないなあ。店主にプロフィールとかいろんなことが筒抜けになりそう)。冒頭と最後のエピソードにつながりがあり、そこに話題としてあがる人物について、一度も実際には登場しないのに、その半生の人となりが鮮やかに浮かび上がって胸を打つ。どういう気持ちでいたのかな、なにかは救いになったのかな。

2021/02/27

Y.yamabuki

新装版。何れの編も謎解きそのものは、スッキリしたものではないが、明かされる過去に意味があるのかも知れない、例えそれが楽しいものではなくても。表題作の片岡草魚にも心安らぐ一時が有ったのだろう。それを知ることで、彼に関わった人達も少しの明るさを得る。感想が難しいと思っていたら、言いたいことが後書きに全部書かれていて、こちらはスッキリ。美味しそうな料理、素敵な器、何と言っても度数の低いビールが嬉しい。これなら私もビヤバー「香菜里屋」に行けそうだ。工藤さんに会いに。

2021/04/12

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