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ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書)

ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書)

ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書)

作家
酒井隆史
出版社
講談社
発売日
2021-12-15
ISBN
9784065266595
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ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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hit4papa

人類学者古デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』の訳者による解説書。著者の論考を加えてはいるものの、日本ならではの観点が少なくテキストを元に授業をしているような印象を受けます。“クソどうでもいい仕事”の(暫定的)定義から、事例、その成り立ちまで首肯せざるを得ません。ただ、人は意義がなければ働いていけない、というのは正しいでしょうか?一読では読み解けない部分はあるものの、日本語が洗練させており、一つの考え方として読んで損はしません。タイトルから、もっと溜飲が下がるかとは期待したところはあるけれど…。

2023/02/08

おたま

デヴィッド・グレーバー著『ブルシット・ジョブ』の要点を的確に伝えようとする書。「ブルシット・ジョブ」とは、作業定義として「被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でさえある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、被雇用者は、そうではないととりつくろわねばならないと感じている」。こうした仕事、よく考えると身の周りに溢れかえっている。この報告書は無駄だと思いながら書く、この会議は不必要だと思いながら発言する、そしてそれによって何も変わらない。⇒

2022/11/02

saga

久松達央著『農家はもっと減っていい』で知ったブルシット・ジョブ(BSJ)。グレーバーが著した原典ではなく、まずは解説書を手に取った。ケインズが予言した週15時間労働が、最新技術を駆使すれば可能なのに、BSJがそれを妨げている。社会的価値と市場価値の反比例は衝撃的だ。エッセンシャルワークが過酷で低所得という理由もBSJ論で説明されている。ベーシック・インカムも、本書を読む前はその在り方に疑問があったが、BSJをなくすためには必要なのかも知れないと思えてきた。

2023/03/23

belalugosi6997

私の仕事はブルシットジョブです。以下BSJ。定義にこだわりを持っているらしく、新自由主義とネオリベラリズム(以下ネオリベ)の違い、ベーシックインカムとユニバーサルベーシックインカムは違うらしい、私にはどちらがどう違うのかはわからなかった。興味を持ったのはBSJ はネオリベに含まれるらしい、日頃はムダをなくせと叫んでいる連中が実はムダを作り続けているということである。つまり、ネオリベ=共産主義⇒アナーキズム、納得です。BSJの痛いのはどうでもいいだけでなく、稼げば稼ぐほど社会を壊すと言う最悪の結果なのである

2023/01/27

フム

『ブルシットジョブ』の翻訳者による解説ということで、読んでみた。途中までは、元の本を読んでいれば、読む必要はなかったかなと思ったけれど、途中「ブルシット」というスラングをクソどうでもいいと訳した微妙なニュアンスについて書かれていたり、説明に寅さんが出てきたりで面白くなった。後半ブルシットジョブが作られる過程の例として東京五輪をあげていたのも面白い。巨額の資金が動くとき、広告代理店などを通じて何の意味もないポスト(ブルシットジョブ)が作られ金がばら撒かれる。税金を払う立場からは腹立たしい。

2022/02/17

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