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波あとが白く輝いている

波あとが白く輝いている

波あとが白く輝いている

作家
蒼沼洋人
出版社
講談社
発売日
2023-08-31
ISBN
9784065325773
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波あとが白く輝いている / 感想・レビュー

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雪丸 風人

主人公は東日本大震災の被災地で育った小学六年生。母との記憶のない彼女が、面影を求めるなかでめぐり会いを重ね、意外な素顔を知り、その真っ直ぐな生き様に自分を重ねていきます。圧巻でした。祖父と暮らす少女が亡き母の信条を道標にして不安や葛藤を越え、立派になっていく展開。これだけでも凄いのに、それを支える大人たちをはじめとした周囲の人々がまた魅力たっぷりなんです。同級生の少年の思いがけない言動にも、グッとくるものがあったな~。こんなの手放して礼賛する以外にどうしろっていうんです。(対象年齢は11歳半以上かな?)

2023/09/25

ふう

思い出がだんだんと形をはっきりと、色を濃くしていく構成が素晴らしかった。それぞれの登場人物に人生の起伏があって、ちゃんと児童書らしく前を向ける結末に収束していくのがよかったです。

2023/10/06

夏海

涙腺崩壊しました。私は身近に被災した人がいなかったけれど、被災地では家族や大切な人を亡くした人がこんなにたくさんいらっしゃるんだなと改めて感じました。子どもたちの生きるエネルギーに元気をもらえました。色々なことに思いを馳せた一冊です。

2023/09/04

鳩羽

震災で母を亡くし、祖父と叔母と三人で暮らしてきた七海。だ叔母の汐里が結婚で東京で暮らすことになるが、姉のように母のように慕ってきた汐里の旅立ちを、七海は祝うことができないでいた。叔母との別れ、祖父との二人暮らし。震災によって欠けた家族の歴史を抱えるクラスメイトたちと、トラブルになったり、はしゃいだりと日々を過ごしていくうちに、七海が震災で無くなってしまった小学校と地域の祭りである海光祭を復活させようとする流れが、とても自然かつ重い決心として伝わる。物語と思えないくらい、いろんなことが盛り込まれていた?

2023/10/21

くま美

東日本大震災で母と祖母を亡くした小6の三船七海。ある日、母の同級生が訪ねてきて、母が小学校を卒業するときに取り組んだ「海光祭」という行事の事を知る。コロナ禍で海光祭を実現できるのか、担任の先生の熱意や友達の力を借りて実現に向かう矢先におじいちゃんに癌が見つかる。落ち込む七海におじいちゃんが「七海、笑顔の力だ」の言葉で海光祭を実現させていく。小学生と担任の先生の熱意と地域の人の想いが1つになった物語。

2023/09/30

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