KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

カラー図説 生命の大進化40億年史 新生代編 哺乳類の時代--多様化、氷河の時代、そして人類の誕生 (ブルーバックス)

カラー図説 生命の大進化40億年史 新生代編 哺乳類の時代--多様化、氷河の時代、そして人類の誕生 (ブルーバックス)

カラー図説 生命の大進化40億年史 新生代編 哺乳類の時代--多様化、氷河の時代、そして人類の誕生 (ブルーバックス)

作家
土屋健
群馬県立自然史博物館
出版社
講談社
発売日
2023-10-19
ISBN
9784065336472
amazonで購入する Kindle版を購入する

カラー図説 生命の大進化40億年史 新生代編 哺乳類の時代--多様化、氷河の時代、そして人類の誕生 (ブルーバックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ホークス

2023年刊。骨格写真と復元イラストが満載のシリーズ、第三弾は新生代編。海に進出した哺乳類が多様で面白い。まだ手足のあるクジラ類はワニそっくりになり、さらに水中に適応すると旧王者モササウルスそっくりになる。マッコウクジラ類には、強力な歯で大型ザメも襲うリヴィアタン、小型でも怖いカミツキマッコウなど。鰭脚類(アシカやアザラシ)には首長竜っぽい姿の者がいたし、カイギュウ類は大小様々に分化した。同じニッチでは同形態に進化する収斂進化の例が目立つ。鳥類が地上の大型捕食者への道に何度もトライしているのも興味深い。

2024/02/20

もっぱら有隣堂と啓文堂

200点を超えるカラー画像の新生代編。恐竜絶滅後、哺乳類が爆発的に多様化を遂げる時代。古生代の生物の珍妙さ、中生代の恐竜たちの猛々しさ、カッコよさなどと比べると迫力には欠けるが、ヒトの祖先の霊長類、ウマ、ゾウ、クジラなど現在に続く生物たちが出現してくるので生命の連続性を感じられる。肉食性のカンガルーがいたとか肉食マッコウクジラがいたとか巨大なペンギンがいたとかロマンはある。で、人類によるオーバーキル。数十万年命脈を保ったステラーカイギュウは発見から27年で滅ぶ。環境破壊も進んでいる。人類の未来は前途多難だ

2023/12/12

J

★★★☆☆ 写真、イラストが多くて眺めて当時を想像するだけで楽しい本。現代に近い年代を扱っている分、前2冊に比べるとヘンテコな生き物は出てこない。現在の生き物に至る系列に興味がある人には向いているかも。私は前2冊、特に初巻が楽しかった。本書の中で、印象に残ったのは月のおさがり。こんなものが自然にできるなんて。一度、実物を見てみたい。

2024/01/28

HaruNuevo

古生物の歩みを3冊に渡って豊富な化石写真や復元図とともに紹介してきたシリーズも最終巻、新生代の哺乳類繁栄の時代へ。 古生物というとどうしても恐竜が頭に浮かぶが、恐竜絶滅後反映した哺乳類も負けじと多様な、ときに奇妙な生き物が居たようで興味は尽きない。 日本にも実在していたヤベオオツノジカの全身復元図がほぼシシガミさまだった。

2023/12/02

ときわ

この手の本が好き。読みながらついつい他のことを考える。私は「地球にやさしい何々」と聞くとムカッとする。地球を擬人化して人のように語ってもらったら、今の事態なんて「どうってことありませんよ。もっと寒くて全球凍結したり、もっと暑くて氷なんて無かったこともあるし。」と言うだろう。「いわゆる先進国に生きている人たちに優しい地球を」と言い換えるべきだ。新生代では多くの哺乳類が繫栄したけど、繁栄後絶滅したものも多い。私たち人類なんてごく最近の繁栄。今は多くの他の生物を巻き込んで絶滅する道をたどっているのかもしれない。

2023/12/01

感想・レビューをもっと見る