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蕨ケ丘物語 (コバルト文庫)

蕨ケ丘物語 (コバルト文庫)

蕨ケ丘物語 (コバルト文庫)

作家
氷室冴子
峯村 良子
出版社
集英社
発売日
1984-06-08
ISBN
9784086106672
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蕨ケ丘物語 (コバルト文庫) / 感想・レビュー

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みみずく

北海道のとある地域にある「蕨ヶ丘」の大地主・権藤家の人々が登場する連作短編集。4人の姉妹はことごとく権藤家を継ぐのが嫌らしく、あの手この手で…(といっても全てオトコがらみだが)後継者候補から外してもらおうと画策する2編と、ちょっと毛色の違ったライト・ミステリー編、最後は権藤家当主小梅ばあ様が登場。コミカルで軽く読めて、氷室冴子さんの作品とはウマが合うことを再確認。挿し絵の峯村良子さんの絵も氷室さんの作品に合うなぁ。

2015/03/14

しゅわ

勝手に氷室冴子さん再読祭り!の第12弾。舞台は北海道の超ド田舎・蕨ケ丘。名門の権藤家の四姉妹は跡目相続を嫌がり、お互いに押し付けあいを繰り広げていた…次女・次子の駆け落ち「ラブ・コメディ編」、四女・末子と同級生・美年子が村で起こった陰謀を解き明かす「ライト・ミステリー編」三女・待子の「純情一途恋愛編」、そしてご当主・小梅おばあちゃまの「大正ロマン編」ローカルパワー全開の壮絶なコメディで、いろんな味付けもあり、気軽&楽しく読める一冊です。

2013/02/11

紅咲文庫

なるほど権藤家四姉妹、少なくとも次子と待子の惚れっぽさは、小梅おばあちゃんからの遺伝なんだな。偽装駆け落ちを頼んだ相手をぱっと好きになったり、押しにほだされて特にエピソードもなく中学生(三四郎)好きになったり。なぎさくんに怒られてみるといい。いや、野枝に相談してみるといいのかなぁ。小梅おばあちゃんは好き。

2021/02/13

うさぎの桃

何十年ぶりかの氷室冴子。面白いより先に懐かしさいっぱいであっという間に読了。他のも読みたくなりました。ジャパネスクとか、シリーズ終わる前に自分がコバルト卒業年齢に達しちゃったから、ラストどうなったか知らないんだよね(^^;

2017/02/24

vertigo

面白かった。応接間文化としてのコバルト最盛期感。収録の4作はどれも楽しいのだけど「舞踏会の手帖」をやろうとして思わぬ真実が判明する元モダンガールばあちゃんの話「大正ロマン編」のラストの図々しさがいちばん好み。なんだかよくわからない男と駆け落ちしたり都会からきた女子と取っ組み合いの大喧嘩したりストーカー気味の年下少年を巻き込んで大騒ぎしたりする血筋はこのたくましいばあちゃんの精神を見ても大変よくわかるというオチ。氷室冴子の小説はいつもキャラクターがずうずうしく自己愛強いので愛着が持てるのだよなあ。

2013/07/06

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