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巷談 中国近代英傑列伝 (集英社新書)

巷談 中国近代英傑列伝 (集英社新書)

巷談 中国近代英傑列伝 (集英社新書)

作家
陳舜臣
出版社
集英社
発売日
2006-11-17
ISBN
9784087203684
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巷談 中国近代英傑列伝 (集英社新書) / 感想・レビュー

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韓信

林則徐から袁世凱ら政治上の重要人物、梁啓超や王国維など思想・学術方面での著名人、左宗棠・黄興ら著者のお気に入りまで、中国近代の「英傑」たちを幅広くとりあげた列伝風読み物。個人的には、太平天国の洪仁玕とのパイプを利用して、その支配下で茶の集荷をやりとげた中国史上初の米国留学生・容閎の波乱万丈の生涯が特に面白かった。康有為についても、自分がイメージしていたような硬骨の変法論者というイメージとは異なる、一筋縄ではいかない人物だったようで、より詳しくその生涯と評価を知りたくなった。

2021/03/21

gauche

「巷談」と付けているが、清史列伝に含めてもおかしくない出来。政治家や軍人から、画家まで15人の生き様を描いていく。張大千の贋作について筆者の考えが述べられているが、さもありなんと思わせ、彼の画聖の心持ちに思いを馳せることができる。

2014/03/16

ManCheeFMW

古書再読。日本ではみんな中国史の関心が三国志に偏りすぎているが本当に面白いのはアヘン戦争以降の近代史、という陳氏のお説はわたしの持論でもある。East Meets Westの大きなうねりのある(因みに日本文学もそうで、個人的には古代中世よりも近現代が同じ理由で好きだ)、みんなのコンセプトが180度切り替わる非常に重要な時代に生きた英傑たちの逸話はどれを取っても興味深い。 また、全編陳氏の講談スタイルになっているのが、臨場感があって、講義を聞いているみたいで好きだ。

2018/05/01

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