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「改憲」の論点 (集英社新書)

「改憲」の論点 (集英社新書)

「改憲」の論点 (集英社新書)

作家
木村草太
青井未帆
柳澤協二
中野晃一
西谷修
山口二郎
杉田敦
石川健治
出版社
集英社
発売日
2018-07-13
ISBN
9784087210392
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「改憲」の論点 (集英社新書) / 感想・レビュー

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樋口佳之

パトスについて言えば、「自分たちのつくった憲法」というナショナリズムのパトス(「国民の物語」)を調達しにくい日本国憲法が、それにもかかわらず強力に支持されてきたのは何故か。その最大の理由が、九条とその物語的構成にあることは、否定のしようがない/そうした国民感情の支えをもたない新九条論に、代替的なコントロール・システムとして機能し得る前提条件があるのかどうか、本稿筆者は疑っています。/石川健治/立憲デモクラシーの会参加の諸氏による論考は、それぞれ個性的で新書らしい比較的平易な内容でした

2018/08/12

ykshzk(虎猫図案房)

大事なことなのに未だ自分自身の意見が持てないのは、そもそもの理解が出来ていないせいと思って今更お勉強。たった数行の9条だが、13条やその他様々な背景と合わせて読解しなければいけないせいで非常に難しい。木村草太氏による第1章は、その数行を理解する手がかりとしてとても有効だった。西谷修氏による第5章も解りやすい。米大統領選の結果は、自分の国の首相が誰かより大きな問題な気も。また、ウィルスやオリンピック等、目立つトピックに目が向けられている時こそ、しれっと大事な法案が通っていたりしないかどうかも気を付けないと。

2020/02/14

koke

自民党は選挙に大勝し、安倍元総理は亡くなって伝説になりつつある。改憲が現実味を帯びてきたこの機に、なるべく多くの人の意見を聞きたいと思い読んだ。といっても全員護憲派だが。やはり改憲は、国民投票にかけられた改正案をラテラルに読んで判断すればいい、というような単純な話ではなかった。条文ができた経緯、国際法との兼ね合い、目指す国のかたち、全てを勘案しなければならない。それも全国民が。それだけの聡明さと忍耐力が我々にはあるだろうか。

2022/07/16

なななな

なかなか途中からちょっと難しくなりました。また、色々なスタンスからではなく、「立憲デモクラシーの会」の中心的メンバーの皆さんということなので、この本だけを読んで意見を言いきれないところもあるように感じます。もちろん充分に説得力のある意見が展開されていますので、現政権に賛成の方も反対の方も冷静に読まれて、感情的ではないちゃんとした議論が行われることを期待します。そのために、有権者も勉強しないとですね。

2018/09/14

なぎさん

8人の有名論客が改憲の問題点についてわかりやすく解説してくれる良書。自民党が今年辺りは本気で改憲に取り組むと思われるので、こういう本をたくさん読んでちゃんと勉強して備えておかねば、と思うけど、本書でも述べられているように国民投票とかでめちゃくちゃ低い投票率でも「民意は得られた」とか言って改憲されるんだろうな、という暗い予感もしている今日この頃。

2020/01/22

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