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いのちの姿 完全版 (集英社文庫)

いのちの姿 完全版 (集英社文庫)

いのちの姿 完全版 (集英社文庫)

作家
宮本輝
出版社
集英社
発売日
2017-10-20
ISBN
9784087456448
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いのちの姿 完全版 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

久しぶりの宮本さんのエッセイです。京都の料亭が出している冊子に10年間にわたって書かれたものを文庫完全版として出版されたものです。父親の違うお兄さんがいたとは知りませんでした。他のところでよく書かれている予備校時代に父親の関係で拉致されそうになったことなどやご自分の著書などについての話が掲載されています。

2020/01/01

レモングラス

宮本輝自伝的随筆集。今までは「命の器」が一番好きだったけれど、この本も並ぶくらいにいい。母の最初の結婚での子ども、異父兄を訪ねての「兄」。十歳の時に住んでいた奇妙なアパート「トンネル長屋」。「パニック障害がもたらしたもの」のラストの一文、悪いことが起こったり、うまくいかない時期がつづいても、それは、思いもかけないいいことが突如として訪れるために必要な前段階。「消滅せず」の冒頭は、ひとりの老人の死は、一つの図書館の消滅に等しい、ラストは、いいことを残してゆくんだからな。「蜜柑山からの海」のラストは→

2022/09/24

ゆみねこ

単行本で既読でしたが、五編を新たに収録した完全版。様々な場面での人との出会いが綴られ、小説の元になるエピソードも。「水のかたち」で語られている朝鮮半島からの引き揚げのことや、病気のことや旅のことなど、宮本さんの作品が大好きなので、とても満足して読了。

2018/04/25

Shoji

人は誰しもすねに傷を持ってたり、棺桶に入るまで黙り通したいことの一つや二つあるだろう。赤貧の少年時代、川の上での生活、すえた臭いしかしない長屋の生活、邪魔者扱いされた幼少期、取り立て屋がやってくる日々、それらは人格形成にどう影響したのであろうか。文字通り『いのちの姿』、すごくいいタイトルだ。読み終えてそう思う。

2017/10/30

kei302

先々週、昼のラジオ番組にゲスト出演してお話しされていた。やわらかい関西言葉、次々に飛び出すご自身のおもしろエピソード。エッセイもやっぱりおもしろかった。「トンネル長屋」は不穏さと非日常とがすぐ近くにあった少年時代、叔母さんのいた長屋の話。ほかにも数点、少年時代や幼少期の章が興味深かった。自作に関する、特に、書くきっかけに至ったエピソードを読むことができ、ファンとして嬉しかった。

2020/11/29

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