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今ここにいるぼくらは (集英社文庫)

今ここにいるぼくらは (集英社文庫)

今ここにいるぼくらは (集英社文庫)

作家
川端裕人
出版社
集英社
発売日
2009-05-20
ISBN
9784087464351
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今ここにいるぼくらは (集英社文庫) / 感想・レビュー

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chimako

主人公は小学生大窪博士。ヒロシが本名だが周りのみんなはハカセと呼ぶ。博士の小1から大人への扉にてをかけた小学校卒業までを7編におさめた連作集。草をかき分け知らない場所に出かけるワクワクとドキドキ。禁忌の山にはいる罪悪感や恐怖。愛する動物や人の死。人と同じではないことの窮屈や解放感。人生の機微を語る言葉の数々と大切なことを見極める澄んだ目と感性。心だけではなく体も変わっていく小学校高学年。あえて時系列を追わずにまとめられた一冊は、懐かしさとともに切なさや人生初の諦感の記憶も運んでくる。各章題も素晴らしい。

2016/10/14

七色一味

読破。年内最後の読破がこの本かな? 初川端裕人さん。裏表紙のあらすじを読んで借りてきたんですが、イメージは「少年時代」かと。私的にはこの曲がこの本にはぴったりシンクロしていて、私自身の「あの夏の日」を思い出させる、不思議な一冊でした。

2011/12/31

NakaTaka

ハカセと呼ばれる博士くんの小学校時代の話。時系列で並んでいないので、途中まごついたが読んでいるうちに慣れた。近所のガキ大将と仲間たちにくっついて川の大冒険したこと、関西圏から関東に転校して言葉を笑われなかなか馴染めなかったこと。心にあいている穴。居場所がないと感じること。大人も含めた周りの人たちの思い。淡い初恋。体の成長。昭和の、私が子供の頃と時代が重なる。今の子には昔話かファンタジーになってしまうか。でも博士くんの思いは今の子の共感も得られるのではないかな。

2021/10/02

雪丸 風人

「ぼくたちは一人ぼっちだ。それも悪くない」 主人公は自分の信念に基づいて行動できる男子。彼の小1から小6までを描いていますが、3・4年生あたりが最も感情移入できて面白かったですね。クラスで孤立している子の肩を持って一緒にハブられる場面と、大逆転までの流れが特に印象に残りました。やたらとアクの強い大人が大勢出てくるのもこの作品の特徴。 "自分の頭で考え、信じる通りに行動すれば、今いる場所が自分の居場所になる"という感じの言葉が素敵でしたね。 (対象年齢は13歳以上かな?)

2019/08/10

小さな冒険、初恋や転校など少年時代を懐かしく思える一冊でした。

2017/02/02

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