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オーパ、オーパ!! モンゴル・中国篇 スリランカ篇 (集英社文庫)

オーパ、オーパ!! モンゴル・中国篇 スリランカ篇 (集英社文庫)

オーパ、オーパ!! モンゴル・中国篇 スリランカ篇 (集英社文庫)

作家
開高健
高橋 昇
出版社
集英社
発売日
1991-01-18
ISBN
9784087496734
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オーパ、オーパ!! モンゴル・中国篇 スリランカ篇 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ehirano1

「いい紅茶をつくる自然条件は昼夜の寒暖に差があること、昼はカンカン照りだが夕方になると冷え込み、夜はいよいよ冷え込んで霧が谷から昇ってくる・・・(p354)」。過酷な条件を乗り切り耐性を付けた(=順応した)飲食物、作品にはこの様なケースが多いですね。部分的には人間もそうではないかと思ったりもします。“良くなりたい”と願うならば(中村天風はこれこそが人間の使命だと云います)、艱難辛苦は避けるのではなく乗り越えようとチャレンジするものと思いました。

2021/02/14

ゆいまある

スポンサーもついて、テレビの撮影も加わって、大きなプロジェクトになるほど、プレッシャーも強くなり釣りも難しくなる。電子で読んだので、スタッフの人々の開高健にまつわる話も収録されており、読み応えあり。派手なことが好きな人だったんだなあ。身近にいたら振り回されそうで嫌だけど。何もないモンゴルの刺すような星空。ちょっと羨ましい。旅に出たい。

2021/09/18

ehirano1

スリランカ篇において、「茶の木を摘まないで、のばしっぱなしするとこんな巨大な木になる(p355)」の写真を見て驚愕せずにはいられませんでした!因みに、木の大きさで茶の味は影響を受けるのか気になり始めました。

2021/09/23

ehirano1

「言葉は事物のひとつだけれど同時にその影でもある。気迫とか、精神のリズムとか、心の渇きとか、歩行でありつつ跳躍であるものとか、呼び名はいろいろ変わっても正体はつねにひとつであるサムシングが底を入れたとき、裏打ちしたとき、はじめて事物と影が一致する・・・(p175)」。S&Mシリーズ(森博嗣)では“言葉は記号にすぎない”でしたが、唯物論では括れないのではと思いました。

2022/05/15

ehirano1

「作品というものは、ちょっと猫に似たところがある。呼んで追っかけると逃げていくが、だまってぼんやりしちると寄ってくる。書くんだ、書くんだとリキむとかえって書けなくなり、自然体の構えでいると、イメージがよく浮上してくる。だといって遊んでばかりだとペンが錆びついてしまう(p174)」。作品もそうなんでしょうが、人生にも当てはまると思いました。

2020/02/15

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