海の牙 (P+D BOOKS)
海の牙 (P+D BOOKS) / 感想・レビュー
アメヲトコ
1960年単行本、23年11月復刊。水俣病を題材にしたミステリーで、著者の名を広く知らしめた一作です。この頃の作品は社会派ということで松本清張と語り口がよく似ています。ミステリーとしてはやや粗さもある感じですが、著者の主題はそこではないのでしょう。作品中で水俣は「水潟」という地名で出てきますが、この5年後に新「潟」県で第二水俣病と呼ばれる同種の公害病が確認されることを思うと背筋が寒くなるものがあります。
2023/11/21
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