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チ。―地球の運動について― (5) (BIG SPIRITS COMICS)

チ。―地球の運動について― (5) (BIG SPIRITS COMICS)

チ。―地球の運動について― (5) (BIG SPIRITS COMICS)

作家
魚豊
出版社
小学館
発売日
2021-09-30
ISBN
9784098611461
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チ。―地球の運動について― (5) (BIG SPIRITS COMICS) / 感想・レビュー

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ムッネニーク

82冊目『チ。ー地球の運動についてー 5』(魚豊 著、2021年10月、小学館) 相変わらず凄まじい熱量を持った作品。読んだ後にドッと疲れる。連綿と続くのは人々の内にあるとある欲求。その連なりが歴史となるのだろう。とにかく凄い作品だ。 「全部で60頁ある。」

2021/10/06

Vakira

殺す覚悟のある奴と死ぬ覚悟のある奴。どちらが強いのか?死の怖さなんて、この世を肯定する怖さと比べたら軽いものだ。そう、正解は死ぬ覚悟のある奴。命を賭けているからね。オクジー強い。独り対数人の戦い。読者はオクジーを応援する。「チ」とは「血」でもあったのだ。いや「チ」とは地球であり、血=生命、知=意識とすれば、この世に生まれ自我のある物、それは「人間」のことでもあったのだ。そして知は血を超える。宇宙の真理と言うより、自分の導き出したこの世の正論に命を賭ける。この続きは・・・突然25年先に飛ぶ。展開が楽しみ。

2021/10/28

眠る山猫屋

オクジーの健闘虚しく、バデーニと共に捕縛され拷問を受ける二人。それでも二人の見上げた夜空は美しかった。較べて異端審問官ノヴァクにもたらされたものは。悔恨しかないノヴァクはこのまま退場するのか、より苛烈さを身に付けて復活するのだろうか。ヨレンタもきっと生き延びて現れるはず。そしてバデーニが残したオクジーの本を生き延びさせる秘策。ルクレティウスを愛したクラポフスキの罪悪感と憧れと優しさを利用した策かぁ。25年後、誰が引き継いでいるのか。年末の6巻が楽しみだ。

2021/11/27

りー

「君の文章には論文としての価値はない。が、それ故伝わる可能性は高いだろう。“感動”だ。それさえ残せばあとは自然と立ち上がる。」…チは繋がっていく。「人間は元来、“それ”に憧れ、“それ”を欲するように設計されているのだよ。そして私は、“それ”を求めるところこそが、人間の数少ない尊さであると考えている。」空の上に向かって伸ばした手は憧れを越えて更にどこまでいくのだろう。現代に生きる自分に至る「チ」の途方もなく困難な道のりを思い、身震いした。とてつもないものを受け継いでいるのだ、私たちは。

2021/09/30

活字の旅遊人

「汝の敵を愛せ」。非Cの21世紀人である自分からみると、同じ信者内であっても「異端」として命を奪う連中は、その教義を全く体得していないように思う。思想的にも時代的にも遠い世界が舞台だが、残念なことに9.11以降は特に『チ。』の世界が現存していることを感じてしまう。いや、異端を抹殺したがるのは、僕らも同じか。それを戒めるための宗教であり、C教なのではないのかなあ。

2021/11/14

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