KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

日本語ほど面白いものはない: 邑智小学校六年一組特別授業

日本語ほど面白いものはない: 邑智小学校六年一組特別授業

日本語ほど面白いものはない: 邑智小学校六年一組特別授業

作家
柳瀬尚紀
出版社
新潮社
発売日
2010-11-01
ISBN
9784103039525
amazonで購入する Kindle版を購入する

日本語ほど面白いものはない: 邑智小学校六年一組特別授業 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

こばまり

日本語の面白さ云々よりも、子どもたち、そして著者を始め関わった大人たちのピュアネスに心を打たれた。出会い、好奇心、利他。全てが尊く、おとぎ話の学び舎に思える。本イベントの第三者視点のドキュメンタリーが読んでみたい。

2022/07/08

へくとぱすかる

柳瀬さんといえば、難解で知られるジョイスの翻訳で知られている。「フィネガンズ・ウェイク」の翻訳を読もうと思ったものの、ユニークかつシャレに満ちていて、私にはとても歯がたたない濃い内容だった。そんなすごい翻訳家が小学校の授業をするのだから、さぞ破天荒なものになるだろうと想像してしまったが、きわめて理解しやすくて、そしておもしろい。特別授業だからこそできる、日本語のおもしろさの伝達に成功したと言えるだろう。授業をうけた6年生たちが、きっと将来、日本語の未来をになってくれるだろうと空想して読み終わった。

2014/12/20

kochanosuke

いい本。ロアルド・ダールの翻訳者である著者が行った特別授業。羨ましい。こんな記憶に残りそうな授業を受けられた子ども達も、こういう子ども達に対して授業を行えた著者も、両方が。

2013/09/15

ぽてちゅう

「子どもたちにいい本を!」。島根県の知識と情報の命綱「子どもの本屋さん」代表である松本栄野さんに敬意を表します。「ロアルド・ダールコレクション」の翻訳者、柳瀬尚紀先生が僻地の小学校にやってきた。先生の日本語の懐の広さを生かした文字や言葉、翻訳の授業に子ども達は興味津々。「間違えて、覚えて、また間違えて、覚える。」繰り返される言葉。受け止め方も新鮮で柔軟な年頃、さぞ、知的好奇心を刺激されたことでしょう。言葉の将棋、いろは歌、語呂合わせ、韻をふむなど変幻自在、他言語にも器用に対応できる日本語って、ホント天才。

2022/11/10

サラダボウル

これは❗️面白い❗️「チョコレート工場の秘密」の訳者による、島根の邑智小学校での特別授業。図書館や書店の遠い地域。松本さんという女性が本を携え県内を車で駆る。その情熱が訳者を引き寄せた。実は訳者の柳瀬氏は、"教育と子供に縁がない。将棋と競馬と旨いものしか興味ない"。さて、第一回授業。人間の言葉のはじまり、言葉遊びや漢字について‥、おおらかで温かな氏の言葉に、子供達の目が輝く。子供の感想文「言葉というのは本当に大切だなあと思いました。世界の人が言葉を忘れてしまったら」こども達と一緒の柳瀬氏の笑顔が素敵です。

2022/10/05

感想・レビューをもっと見る