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蕁麻の家: 三部作

蕁麻の家: 三部作

蕁麻の家: 三部作

作家
萩原葉子
出版社
新潮社
発売日
1998-10-01
ISBN
9784103168065
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蕁麻の家: 三部作 / 感想・レビュー

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まど

詩人・萩原朔太郎を父にもつ著者の自叙伝的小説。若い男と出奔した母に捨てられ「インラン女の娘」として父の家族に育てられる幼少期の第一部、愛のない夫婦生活の第二部、育ててもらっていない母と知的に問題のある妹の介護に追われる第三部で構成されています。意地悪な人がいっぱい出てきて、地獄のような苦労が連続する様子に胸が詰まります。自分の人生の光明を人に頼るのではなく、自分で見つけ出す著者のたくましさに拍手。息子の朔美が葉子さんを書いた小説も読んでみたいです。面白かったです。

2012/01/16

kolion

萩原朔太郎の娘の自伝的小説。母親に捨てられて祖父母の家にきてからの虐待の日々、結婚してからの夫との隔たりや忍耐に苦しめられる日々、離婚してから母親を引き取って過ごした日々、どれもが過酷で息苦しい。それでも読み手を引っ張って行くのは作者の強かさだろうと思う。朔太郎の娘であったことで、救われたことが沢山あったことも読み手には温かかった。

2018/07/18

Yumi Ozaki

何度も読みましたが、読むたびに新鮮です。本の後ろの方にお祖母さんの写真がのっているのを見て意地悪しているとああいう顔になってしまうのかもと思いました。私も時々意地の悪い気持ちになることがあるので気をつけようっと。葉子さんは可愛いと思います。

2022/07/10

慧の本箱

読後感は甚だ微妙・・・あまりにも自己中心的な人達ばかり出てきてなんとも言えない・・・ 

2012/11/24

猫草

朔太郎のお家事情覗き見!それにしても葉子さんの成育歴には救いがないほど悲しい。憧れの朔太郎の裏事情は醜悪なものに取り巻かれていて、そんな中であのような詩が生まれたとは・・・

2010/11/04

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