ナニカトナニカ
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ナニカトナニカ / 感想・レビュー
kana0202
途中までよんだ。大竹伸朗の文章はおもしろい、文章がうまいと言うわけではないが、言葉の使い方がとても面白い。たとえばコラージュが触覚的であるとか、絵との距離感であるとか、気配に浮遊感を感じるだとか。彼特有の嗅覚によって日常に溢れるアート感(積極的な浅薄さを肯定すること)が発見されて、読者もそれを共有できる。ただいかんせん、編集の方法がつまらない。文芸誌に掲載されたエッセイを集めただけのこの本は、すごく飽きる。たまに眺め読む分には楽しいが、読ませる力はない。これは編集の問題。魅力的な所になる可能性を秘めた本。
2021/11/24
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