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そして粛清の扉を

そして粛清の扉を

そして粛清の扉を

作家
黒武洋
出版社
新潮社
発売日
2001-01-01
ISBN
9784104431014
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そして粛清の扉を / 感想・レビュー

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モルク

クリスマスイブ、ある少女の非業の死から物語は始まる。一転して、とある底辺高校の卒業を翌日に控えた3年生の教室。吹きだまりのような生徒29人とさえない中年の女教師亜矢子。亜矢子は生徒たちを人質にとりその悪行を暴き次々と殺していく。ナイフ捌きのうまさ、射撃の腕前、身のこなしと昨日までの亜矢子とは別人となる。テレビはじめ報道をも利用し警察の裏をかく。残虐なシーンが続くが不思議とスカッとする。確かに「粛清」であるところが「悪の教典」とは異なる。エピローグの落としどころもうまくおもしろかった。一気読み!

2020/10/07

ゆう

本当は購入したかった本だけど書店でもネットでも見つけられず残念ながらの図書館本。地味な高校教師の近藤亜矢子が卒業式の前日に教室を占拠し教え子を次々に殺していく。担任教師による生徒への粛清。殺人自体はいけない。でも、生徒たちのクズ&ゲスっぷりがひど過ぎて全然可哀想じゃないし、なんなら因果応報だわって気持ちになる。亜矢子の殺しっぷりが潔い。生徒皆殺しっていうと『悪の経典』を思い浮かべるけど、こっちのほうが古い作品。動機が全く違うし、被害者が普通の生徒って訳ではないし、私は完全に亜矢子に気持ちを寄せてしまった。

2016/09/22

koguma

初読み作家。一人娘を不運な事故によって突然失った母であり、高校教師でもある主人公は、卒業式の前日自らが担任する生徒全員を人質にとり、彼らの行なってきたあらゆる悪事を暴きながら、一人また一人と粛清していく。どこかで読んだ気がする設定なのは否めないが、それでもこの世にはびこる悪を一斉退治するかのような、主人公の潔い殺しっぷりには胸がすかっとした。ただ、思ったよりページ数が少なく、その割に登場人物が多いので、誰が誰か把握するのが大変だったかな。

2016/08/13

まつじん

個人の復讐劇がドバーっと広まって1クラス分一気に抹殺ですか・・・ もうちょっと加害者被害者共に書き込んでいたらもっと納得のいく作品になっていたようにも思います。

2012/01/22

mika

何とも残酷極まりないお話しで…あまりにも沢山の人が殺されるし…現実感乏しかったです。誰一人感情移入できず、流されていった感じ…。テンポよく展開していくのは素晴らしかったのですが、もうちょい人物掘り下げた描写でもいいのでは?と思ってしまいます…。そして何だかお堅い文章…。それでもラストどうなるんだろう…と思っていたらえっ!?そうきたか・・・

2019/03/14

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