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入江泰吉の奈良 (とんぼの本)

入江泰吉の奈良 (とんぼの本)

入江泰吉の奈良 (とんぼの本)

作家
入江泰吉
出版社
新潮社
発売日
1992-09-01
ISBN
9784106020100
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入江泰吉の奈良 (とんぼの本) / 感想・レビュー

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♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

前回読んだ本が奈良が舞台ということもあり、奈良が気になっていたところに、図書館で発見。本書は、写真家入江泰吉さんの昭和20~30年代の郷愁をかきたてる大和路の風景の写真集。40年にもわたる定点観測が興味深い。かつては根石が露出していたという石舞台古墳、ビルらしいビルもなくはるか生駒山まで見渡せた興福寺五重塔からの眺め。開発の波に飲まれて消えていった風景。もうみることができない景色に思いを馳せた。

2020/11/13

井月 奎(いづき けい)

入江泰吉はまるで筆を用いて墨絵を描くように柔らかく光を被写体にのせて写真に仕立てているようです。 柔らかく涼しげなのですが、奥底には厳しさも隠れていて寺院、仏像、家々の内包しているものの豊かさを感じさせてくれます。彼の写真には古の人の、今を生きる人の息吹が写っています。 奈良の大寺の管主さまたちが彼の写真家との思い出をエッセイにしているのですが、みなで入江を取り合いっこしているようでほほえましいのです。奥様の思い出話がとても素晴らしいのです。

2020/07/11

あきあかね

朝日新聞の天声人語を担当し病で若くして亡くなった深代惇郎は、その絶筆を、いつかもう一度斑鳩の地を訪ねてみたいと結んでいる。このように奈良、大和路という場所は、日本に生きる人びとの心のふるさとのような存在なのだろう。その奈良の情景を入江泰吉は写真に収め続けた。渺漠たる夕景を捉えた「斑鳩の里落陽」の写真をはじめ、暮れなずむ古都の写真を眺めていると、無性に郷愁で胸がいっぱいになってくる。奈良を生涯撮り続けた入江泰吉。その写真の世界はピンポイントで狭いようでいて、広大だ。地域性を極めることで、普遍性を帯びている。

2022/10/27

はるわか

二上山暮色。斑鳩の里落陽。雪の引手の山裾 衾道。猿沢池と興福寺。元興寺。東大寺。法華寺。白毫寺。勝間田池と薬師寺。唐招提寺。法隆寺。海柘榴市観音山。大和三山。室生寺。大野寺の磨崖仏。談山神社。石舞台古墳。明日香の里。昭和20年代、30年代の奈良の風景。

2018/12/19

はるわか

四十有余年の定点観測の偉業。東大寺、法華寺、唐招提寺、薬師寺、法隆寺。

2018/10/30

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