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エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ

エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ

エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ

作家
舘野 仁美
平林享子
出版社
中央公論新社
発売日
2015-11-21
ISBN
9784120047930
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エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ / 感想・レビュー

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もこ

迫りくる仕事始めが憂鬱で(笑)、仕事への意欲を掻き立ててくれるような本をと選んだ新年1冊目。大正解だった。スタジオジブリで長年、宮崎駿監督の一番近くの席で仕事をしてきた女性アニメーターの回顧録。軽く想像を超えるエピソードの連続で、壮絶な戦場を覗き見してしまった気分。宮崎さんの「映画をつくる人間は、理想を失わない現実主義者にならないといけない」という言葉にハッとしたというか、これは全てに通じる概念だと思った。どんな世界でもプロフェッショナルはかっこいい。

2016/01/03

booklight

宮崎駿は奇妙な人だなと思っていたが、監督から原画までやるからあの品質でできるのだと、色々と納得してしまう。鳥に向かって「おまえ、飛び方間違っているよ」といったり、「写真をみて、そのまま描くな」とか「ろくな人生を送ってこなかったから、こんな絵しか描けないんだ」など、その意識の高さ、経験の広さからくるエピソード多数。色々な細かい魅力を積み重ねてできる宮崎作品は、そうそう引き継げるものではないのだろうと少し納得。創作の苦しみ、現場のつらさ、経営の悩みなどを抱えて、新作を作ってくれるのは恩寵でしかないな。

2021/06/19

ゆー。

「三鷹の森ジブリ美術館に行きたくなるヽ(´・ω・`*) 長かったエンピツも繰り返し書くことで短くなる。それはいかに仕事へ情熱を費やしてきたかの証。宮崎駿という人物の語録が為になる。表紙がなぜか一寸法師(借りぐらしのアリエッティでもいいか)に見えたけど、小さくても力強い。婚期は逃したと赤裸々に語る著者だが、動画チェックには根気がいる。 アニメーターの仕事について知るなら(p22)宮崎駿さんが水鳥に突っ込む面白エピソードなら(p53)」

2021/01/19

はるわか

動画チェック、動画の品質管理をする仕事。監督からの指示と作画監督からの指示が矛盾していること、そこからおこるトラブル、その調整も動画チェックの役回り。アニメーション制作の現場はどこも肉体的にも精神的にもギリギリまで追いつめられるキツい職場。「消費者視点で作品をつくってはいけない」「映画をつくる人間は、理想を失わない現実主義者にならないといけない」宮崎さんは、本物の鳥に向かって、おまえの飛び方はまちがっているとダメ出しする人なのです。プロデューサーは錬金術師。大塚康生。鈴木敏夫、宮崎駿、高畑勲、保田道世。

2016/10/27

たか厨

スタジオジブリで長年、動画チェックを担当した女性の回顧録。ツイッターで、「宮崎(駿)さんが、鳥に向かって『お前の飛び方は間違っている』とダメ出しした」という本書のエピソードが紹介されていて、爆笑したので、取り寄せ。宮崎監督の机の傍で、仕事をしてきた筆者らしく、監督に関する挿話が幾つも掲載されていたが、結論からいえば、「鳥にダメ出し」を面白さで超えるものはなかったかなと。動画チェックという仕事が、アニメのクォリティにいかに影響を及ぼすか(続)

2020/06/01

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