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クーデターの技術 (中公選書)

クーデターの技術 (中公選書)

クーデターの技術 (中公選書)

作家
クルツィオ・マラパルテ
手塚 和彰
鈴木純
出版社
中央公論新社
発売日
2015-03-09
ISBN
9784121100214
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クーデターの技術 (中公選書) / 感想・レビュー

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壱萬縁冊

1931年初出。いかなる手段も自由を圧殺するものとなりうるし、またそれと同様にいかんる手段も自由を防衛するものともなりうる(51頁)。スターリンの強みは、物事に動じない態度と、忍耐力(116頁)。ボナパルトの誤りの中でもっとも重大なものは、ブリュメール18日のクーデター計画を、合法性の尊重と議会手続のメカニズムのうえに構築したこと(194頁)。ボナパルトの戦術の基本原則:議会を適用領域として選択肢、時には暴力を用いることがあっても、合法性を尊重していくこと(222頁)。

2016/05/23

funuu

クーデターとは、「主として、軍事的な手段で国体を急激に変更する試み」をいう。「クーデターを成功させるためにには、軍隊ないしその一部の動員(とその中立化)、主要国家の支持(たとえば米国中央情報局の支持ないし支持的共謀などを含む)を基礎に、大統領府の占領、空港掌握、放送局掌握、銀行掌握が必要といわれる。空港なくして制空権なし、である。ナポレオン、ムッソリーニ、トロッキーの例が出てくる。現代ではインターネットを押さえるのが重要だろう。2.2.6事件は天皇に対するテロとして葬られた。奥の深い名著だと思います。

2017/12/10

たまご

ちょっと前に読んでてタイトルも忘れていたのを,みつけて忘れないように登録. 非常に興味深く,面白い.

2017/03/23

椿

権力という現象を一切の感情抜きに一種の力学的なもののように冷めた目で分析している。ロシア革命以降のクーデターという権力奪取の著者の見てきた歴史を生々しく証言しておりそのどれもが真に迫っていた。レーニン死後のスターリンとトロツキーのやりとりはしびれた。歴史上の人物のメンタルな部分の分析が大変に面白く、あらゆる独裁者に見られる一個人としてみた彼らのエピソードがしばしば非常に弱々しいキャラクターをしている理由も理解できた。とくにヒトラーとSAの関係については後の経緯を知っていると著者の鋭さが非常によくわかる。

2015/04/21

Yasutaka Nishimoto

1931年の時点でここまで書いている著者もすごいが、その翌年に最初の翻訳を出した木下氏、今回の新訳に携わった方々も、その刺激的なタイトルとともに大変な仕事だったと思う。トロツキーの話が一番面白く読めたが、自分自身にもう少し前知識があったなら、他の章も十分に楽しめただろうにと悔やまれる。現代においても読み応えがあり、クーデターだけでなく様々な場面に応用できそうな話が盛り沢山な贅沢な書。

2018/06/10

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