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脳死 (中公文庫 M 274-2)

脳死 (中公文庫 M 274-2)

脳死 (中公文庫 M 274-2)

作家
立花隆
出版社
中央公論新社
発売日
1988-11-10
ISBN
9784122015616
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脳死 (中公文庫 M 274-2) / 感想・レビュー

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James Hayashi

88年文庫化。脳死が現れる場所は限られている。大病院か特殊な環境の人工呼吸器のある場所のみ。ガイドラインもできている。彼此30年が過ぎ、国内で脳死移植は少ないが行われている模様。問題は脳死の定義と判定基準。臓器移植、尊厳死は別に論じられるべき。他の臓器は生きていても、脳の死は人間の死と断定して問題ない。脳の移植入れ替えは人間のあり方を問うものでありえないが、他の臓器移植は可能ゆえ。著者は当時の判定基準に疑義をかける。慎重にあるべき。しかし時代とともに進歩していくべき。続く→

2018/04/15

たまきら

あまりの上から目線な表現と、膨大な情報量の提供方法が自分の神経を圧迫するのに、なぜまた久しぶりに読んでしまったのだろう。私はやはり梅原猛さんや柳田邦男さんの脳死への感覚が合うな、と思いつつ、情報の古さにニヤリ。自分の感覚も友人の娘の心臓移植を知ってかなり変わってきたが、脳死判断の政治・医学解釈に、もうすこし個人個人へのケアと言うやわらかい部分が加味されるべきだと思う。この著者の文章は好きになれないが、巧い。

2016/05/12

nstnykk9814

20年ほど前、書店で買ったまま、放置し続けた積読本。さすがにそろそろ処分しようと手に取り、読み始めたが、半ば手前で飛ばし読みに切り替え。当時は最先端の論考だったのだろうけど、さすがに古い。ただ、脳死とは何ぞやという根本を考え直すには良書だろう。

2015/08/18

ずんず

【脳死について勉強になる】 すごい情報量です。脳死について全く知らなくても読み進めていくと理解できる。脳の仕組みは難しいが、じっくり読めばおいつけるとおもいます。

2021/09/18

よしひろ

人の死の定義は難しい。心臓死を死とするならば、人工心肺を使えば永久に死は訪れない。精妙なメカニズムで動く脳、心臓、あらゆる人体の臓器に神秘を感じた。だからこそ、線引きは慎重になる。実際には、心臓の拍動は動いたり、止まったりしながら、停止に至る。臨終の後に心電図を切るのはそういう心臓の微妙な部分に配慮してのことだろう。実は生きているのに、「死」と判断されることもないとはいえない。だからこそ、評価基準の作成は、非常に神経質になる。

2015/07/30

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