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シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている (NHK出版新書 530)

シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている (NHK出版新書 530)

シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている (NHK出版新書 530)

作家
橋爪大三郎
出版社
NHK出版
発売日
2017-10-06
ISBN
9784140885307
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シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている (NHK出版新書 530) / 感想・レビュー

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ハッシー

★★★★☆ 有名企業の幹部向けに行われているリベラルアーツを学ぶ講義の一部を公開した新書。切口が斬新で勉強になったし、著者の語り口も好きで、54箇所もメモしてしまった。一神教と多神教の違いや、神と人間の関係性、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教のそれぞれがお互いをどのようにみているかという視点も新鮮だった。正典の意義、休息日の違い、食事規制など、知らないことも多かった。グローバルに仕事をする上では常識として身につけておくべき内容だし、知っていることで相手の考え方や行動に対して理解がしやすくなると思う。

2019/09/10

Kentaro

カースト制の特徴は、第一に、奴隷がいない。差別があるが、それは身分の違いで、奴隷ではない。第二に、全員が、結婚できる。家族を営める。結婚相手を自由に選べるわけではないけれども、文句を言わなければ、大部分のひとが結婚できる。第三に、みな、私有財産権をもっている。人びとは、ファミリービジネスに従事している。ファミリービジネスは、生産手段を家族で所有していて、私有財産がある。 カースト制の問題点は、社会的威信の配分が、極端に不公平なこと。下位のカーストの人びとは、職業や身分に誇りが持てないということだ。

2020/05/19

Sam

副題の通り企業幹部向け研修の内容をまとめたもの。流行りのリベラルアーツである。そもそも新書で四大文明を論じるなどある意味暴挙であるが、忙しい人たちが対象なので仕方ないのだろう。手際良くエッセンスを並べているので情報密度は濃いものの歴史的な背景や文脈の中できちんと腹落ちするレベルまで理解するのはどだい無理な話。といいつつ、ヒンドゥー教の解説などは「なるほど!」と思ったし、本居宣長を引用しながらの「カミ」の説明もたいへんわかりやすく参考になった。手元に置いておこうと思います。

2021/09/05

ころこ

キリスト、イスラム、ヒンドゥー、中国の各文明にある社会制度には宗教の思想的裏付けがある。他方、日本には文明として統合するには多様性に欠けており、4大文明とは異質であるとしています。4大文明に対応する宗教が各章に対応しているかといえばそうではありません。2章で一神教であるキリスト、ユダヤ、イスラムを共通の概念枠で説明しています。この説明が秀逸です。難しいと感じる内容は、基礎の理解の不十分さに起因することがありますが、いっけん無関係で理解できないことの解決に本書の説明が生きてくると感じる箇所がありました。

2018/10/10

kei-zu

書名は「四大文明」とあるが、「ヨーロッパ・キリスト教文明」「イスラム文明」「ヒンドゥー文明」「中国・儒教文明」それぞれの背景にある宗教的思想の説明から社会的・文化的の成り立ちについて説明する。 「ヒンドゥー文明」についての知識はほぼなかったので、大まかな説明でも勉強になりました。 儒教の考え方を受けた、日本における思想の変遷も興味深い内容でした。 さてそうなると、様々な思想的背景を持つ国々とこれからどのように交流ししていけば良いのか。考えさせられます。

2021/05/07

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