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ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

作家
フィリップ・K・ディック
浅倉 久志他
出版社
早川書房
発売日
1991-01-01
ISBN
9784150109103
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ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF) / 感想・レビュー

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催涙雨

初期に編まれた短編集。十編のうち四編既読。「変種第二号」=ムーンベースに関する終盤の展開には瞠目すべきものがある。疑念が確信に変わる瞬間の心地好さはもちろん、それだけでは済ませない皮肉たっぷりのその結末にはもはや戦慄を覚えるとしか言いようがない。「たそがれの朝食」=内容自体は月並みなものだと思うが、最後の一文の強烈さに打ちのめされる。彼らは七年後の未来に震えながらまともに生きていけるのだろうか。やがて来る大過を知らしめる機会をその手で握り潰して。つくづく何事も手遅れになる前に、だと思い知らされる。

2018/02/25

めがねまる

全編に漂うどうしようもない絶望感と荒廃した世界に打ちのめされる。収録された短編は執筆当時1950年代から1963年、当時のアメリカの社会背景(米ソ冷戦)を知らないと難しい。難しかった。

2016/07/14

ヴェルナーの日記

フィリップ・K・ディックのSF界における評価は大きく分かれる。なぜなら彼の作風がSFの王道といった直球ではなく、変化球、しかも相当な荒れ玉だからだ。しかし、彼の作品の多くが映画化されている。「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」「NEXT -ネクスト-」等々、ディックの作品を基に造られている。彼自身の作品は、長編作家というよりも、明らかに短編作家であり、そのアイディアのきらめきが異彩を放っているのだ。ゆえにディックは、天才というよりも鬼才と呼びべきに値する作家である。

2014/04/09

ボーダレス

PKD10編。「変種第二号」では環境順応・進化する※人間型兵器アンドロイドを…「にせもの」ではムーンベースへ行った、にせもの※その後が描かれている。※と言うと“ブレードランナー”や“アンドロイドは電気羊の…”を思い起こさせる。別書“パーマーエルドリッチ…”では「パーキーパッド」という箱庭的お人形さんごっこが出てくるが遠からず、前後にリンクしていて楽しめる。そう考えると初見さんから玄人まで「凄い!」と言うであろう、この本書はPKDのマスターピースのひとつだ。

2018/07/13

Kira

P.K.ディックの誕生日を祝うイベントに参加して、何度目かの再読。今回は特に「変種第二号」にいつもと違うことを感じた。たった一体の変種殺人ロボットの侵入を許したばかりに全滅する部隊の運命を、このコロナ禍において読むと現実味を帯びてくる。変種を変異株に置き換えても話が成り立つなと。しかも変種ロボットが種の保存を図り始めているから、不気味。人類は今や、コロナとの闘いに明け暮れている。そんな未来をディックが描いてみたことはあるのだろうか。そんなことも感じていた。

2021/12/04

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