KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

金星の蟲 (ハヤカワ文庫JA)

金星の蟲 (ハヤカワ文庫JA)

金星の蟲 (ハヤカワ文庫JA)

作家
酉島伝法
出版社
早川書房
発売日
2023-10-18
ISBN
9784150315603
amazonで購入する Kindle版を購入する

金星の蟲 (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

塩崎ツトム

とりあえず2作品について。『金星の蟲』:方向性は違うが、人生というのは本来の期待とは別の方へ流れていってしまって「こんなはずでは」と思うものである。トーキング・ヘッズも「Once A Life Time」でそう歌っているではないか。『環刑錮』:様々な媒体に載っていて、読むのは通算3回目だけど、ようやく話の全体像がわかったぞい。

2024/04/28

NAOAMI

表題作『金星の蟲』が唯一読める、解る内容。しても終盤急転し、どないなっとんねん?という感じ。それ以降の短編は、当て字のような漢字の羅列、意味不な熟語オンパレード。「辛抱して読んで」も「異星の種族の視点がインストール」されない。視点人物?物体?意識だけ?脳内にビジュアルが浮かばない。何のために何をやろうとしているのか。巻末キャプション付きイラストがなんとなく面白かったが、その人の文章を読んで、そんなイラストのような絵が浮かびムフフと言える人はそう多くないだろう。たくさん読んでても、こういう本は普通に疲れる。

2023/11/18

ふりや

2024年の一冊目です。単行本(オクトローグ)も読んだのですが、文庫版に追加収録された『幻視百景』と自作解題も読んでみたかったのと、ねじれさんによる装画がめちゃくちゃカッコ良かったので購入。運良くサイン本をゲットできたのも嬉しいです。改めて読んでみて好きだったのは、表題作で異形のお仕事SF『金星の蟲』と怪獣の後始末を題材にしたウルトラマントリビュートの『痕の祀り』それから『環刑錮』は色んなところで読んでいるので、内容がスッと入ってきました。巻末の『幻視百景』はそれだけで一冊出してもらいたいくらい好きです!

2024/01/11

Porco

短編集。酉島伝法作品を『るん(笑)』に続き2連続で読んでいるせいか面白いが読んでいて頭が痛くなり憑かれてしまう。表題作『金星の蟲』は本書に収録しているトリビュート作品を除いた上で著者の書いた話では稀に見る理解のしやすさなので、他作を読んで難解さに脱落した読者も読んで欲しくなる。個人的には幻視百景のイラストがとてもH・R・ギーガーらしいものを感じ、自身そういうものはとても好みなので、絵画美術方面でも作品をもっと見たくなった。いつか日本のギーガーとかギーガーの後継とか謳われるほどになってほしいな。

2023/12/30

雪駄

初、酉島伝法。最初に読んだ表題作「金星の蟲」を読んでるときに思ったのは「こんなきったねえSF初めて…笑」というものだった。同時に、この人最高だ!とも思う。造語が多いし、文章を脳内でイメージしにくい感はあるが、こんな世界観を持った人がいるのか!という驚き&脳内を作品というカタチで具現化してくれて、読ませてくれてありがとうございますという感謝の念。金星の蟲のほか、「ブロッコリー神殿」と「環刑錮」が肉肉しくて、ドロドロして、気持ち悪くて素晴らしかったし、比較的読みやすかった。

2024/01/11

感想・レビューをもっと見る