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インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー (ハヤカワ文庫JA)

インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー (ハヤカワ文庫JA)

インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー (ハヤカワ文庫JA)

作家
皆川博子
出版社
早川書房
発売日
2023-11-21
ISBN
9784150315610
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インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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小夜風

【所蔵】シリーズ三部作の掉尾…でも独立した長篇としても読める作品。前ニ作をぼんやりとしか覚えていない状態で読んでしまったけれど充分楽しめた。でも読んだら前作を絶対再読したくなる。独立戦争中のアメリカ。開拓者と先住民の間に生まれたアシュリー。エドはアシュリー殺害の犯人として投獄されていた。構成が複雑で物語がどこに行き着くのか判らなくてとても面白かった。その面白い物語の中に軸としてある開拓者たちの先住民への残酷な仕打ち…「独立記念日」や「開拓者」という言葉が自分の中でとても残酷な印象に変わってしまったと思う。

2024/03/04

UPMR

シリーズ三部作最終巻。舞台がロンドンから独立戦争中の新大陸に移り、エドはいきなり殺人容疑で囚われの身という驚き。それと並行して先住民と白人のハーフの青年の手記等が挟まれ、過去軸のエピソードが語られるのだが、素直に怪事件の真相や動機の謎を解くミステリだと期待していると、えっそういう方向で進むの?みたいな、結構起伏とスケールの大きいドラマが展開され、最後にはある人物の"crazy"な感情や小説(ロマンス)への希求に落着するのは面白いより唐突に感じた。ラストは、まあそうだろうなと思いつつ、やっぱり哀しい結末。

2023/12/05

Jimmy

三部作のラスト、との事ですが、単独としても十分面白い。「開かせて、、、」しか覚えていませんが、比べれば非常にすっきりした流れでシンプルな印象。時系列をグチャグチャにしていて、さらに場面はどんどん展開して逝っている割には軸のプロットは単純といえば単純。でも手記という性格上の書き手の心情の書き込みが物語を華やかにしているよう。

2024/01/12

アヒコ

まずいきなりエドが殺人犯として収監されていることに驚き、次に殺害された被害者であるアシュリーの視点になることで物語に引き込まれる。新大陸の先住民モホークを母に、開拓者の裕福な白人を父に持つアシュリーの懊悩と揺れ動くアイデンティティー。モホーク達と父の家の両方を守ろうとする彼を、エドはなぜ殺したのか。

2023/11/26

mi

終わってほしくないよーと思いつつ読み終えてしまった。三部作完結。やっぱり哀しくて、戦争の無慈悲さもあって、終始皆川ワールド全開だった。この壮大な世界観、いつ読んでも皆川作品は脳にガツンとくるなあ、ああ疲れたーと感じることができる幸せな読書だった、コーヒーと甘いもので脳を休ませないと

2023/12/26

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