読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

作家
アガサ・クリスティー
三川 基好
出版社
早川書房
発売日
2004-05-14
ISBN
9784151300820
amazonで購入する Kindle版を購入する

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

未読の名作をまた一冊消化。文句なくクリスティ作品の上位。『アガサクリスティ完全攻略』にあったように、同時期発表の『ナイルに死す』『白昼の悪魔』で繰り返された三角関係モチーフの総決算。トリックらしいトリックはないにも関わらず、人物の見せ方が本当に上手い。たとえば、メアリーとトーマス。ハッキリした描写はそれまで一つもないのに、「トーマスが好きなのはメアリー」と言われたら、スンナリ納得出来てしまうように描写されている。反して、ラストでオードリーがチョロすぎる女になっているのは読者サービスとして許容しよう。

2019/01/24

ちょろこ

ポアロじゃないクリスティも良い、一冊。金持ち老婦人殺害事件は金銭目的か?単純な事件に見せかけながらそこに至るまでの綿密、巧妙な計画、絡み合う人間模様、奥が深い人間心理を描き魅せるミステリ。ポアロはいない。けれど論理的に時に大胆に、決めたらとことん突き詰めていくバトル警視が良い。充分読者を魅了する面白さだ。殺人事件自体は物語の結末、つまりゼロ時間。これは実に言い得て妙。今、この瞬間にもゼロ時間へ向かって思いが集約しつつあるのか…。心に芽生えた些細な思いが人を変える怖さ、そこも味わえた満足な読書時間だった。

2021/02/23

🐾Yoko Omoto🐾

クリスティは人間の愛憎に焦点を充てた作品が非常に多いのだが、今作もそういった負の感情を巧みにストーリーに織り込んだ素晴らしさ。フーダニットにおいてラストまで翻弄する手腕は見事で、一見事件とは関係のないエピソードも実は心理的側面における伏線になっていることに感嘆する。中盤まで事件は動かず派手さはないが、序盤で不穏な人間模様を微細に描写することで結末の恐ろしさにより説得力を持たせる技巧的な展開。「殺人は結果なのだ。物語はそのはるか以前から始まっておりすべてがある点に向かって集約していく。そう、ゼロ時間に…。」

2014/07/20

サンダーバード(読メ野鳥の会怪鳥)

ポアロもミス・マープルも登場しないミステリー。金持ちの老未亡人が暮らす海辺のお屋敷に集まった男女。彼らを巡る複雑な人間関係。「小説を読む時、読者は普通殺人事件が起こったところから出発します。ですが、それは間違いです!殺人事件はすべてがある点に集中したところから起こるものです。殺人事件は物語の結末なのです。」前半に張られた伏線が見事にラスト(ゼロ時間)に向かい収束する。かつていろんな仕掛けのミステリーを考案したクリスティ。これもまた一風変わった仕掛け。久々に読んでやられた!と思えるミステリーでした。★★★★

2018/01/22

ふうらいぼう

クリスティーの作品の中でもやや毛色の変わった作品。ストーリーの展開の仕方が通常のパターンのミステリーとやや違います。ありきたりなミステリーに飽き気味の方は手にとってみるのもいいかもしれません。

2016/10/28

感想・レビューをもっと見る