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ねじれた家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ねじれた家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ねじれた家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

作家
アガサ・クリスティー
田村隆一
出版社
早川書房
発売日
2004-06-14
ISBN
9784151300875
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ねじれた家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) / 感想・レビュー

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W-G

評判の良いクリスティ作品の中で読んでいなかった一冊。某超有名作と色々被っていて、どうしても比較対象になってしまう。発表年はこちらの方がだいぶ後のよう。「私も書いてみたい!」と思わされたのだろうか。話し運びは面白くキャラも立っているのに、ミステリとしては種も仕掛けもないものになっており、その辺りでライバル作品に大きく遅れをとる。読者に与えられる犯人指摘の材料が、主人公のお父さんが語る犯人像分析にほぼ頼りきり。ただ、そういう”本格とは?”みたいな堅苦しいことを考えなければ”読める”作品であることも間違いない。

2018/02/23

nobby

確かに家も、そこに住む家族も皆ねじれてる、いやひねくれてるのかな…「“ねじれた”と言ったのは悪い意味じゃなくって、それぞれが、ちょっと曲がったり絡みあったりしてる」とは分かりにくい…そのねじれた家に住む大富豪な老人が毒殺されるが、何しろ家族誰しも裕福で優しくて殺す動機が全くない…個性的で偏屈ではあるけれど(笑)ミステリというより家族間の罵りや悪口を読む感じだが、極めて軽めで鼻につくことなく読める。そんな中で起こる連続殺人の結末だけは後味悪し…マザー・グース童謡殺人の評で手にすると、違和感ばかりだから注意!

2020/10/06

Kircheis

★★★★☆ 「ねじれた家」に住む大富豪の老人が殺され、その孫娘の恋人チャールズが真相を調査するお話。 そのチャールズは有能とまでは言えないものの、人柄が良くつい応援したくなる人物。 犯人の意外性と動機の異常性が衝撃的な作品だが、先に発表されている某有名作品とプロットがほぼ同じという点で評価は下がる。こっちの方が読者に対してフェアなんだけどね。 そういや、ジュゼベルの掌だけ犬が食べなかった理由は結局なんだったんだろう?

2019/01/15

中原れい

ノンシリーズ。後期になっても色々試してたクリスティ、k好きです。タイトルが歌謡から採られていて、それは舞台になった家を象徴しているが見立てなどではないのが物足りなくもありバリエーションの多様さに驚きもする。癖の強い当主が亡くなったが毒殺であり遺言状が紛失、なぜ?という事件に、その家の娘と結婚したいエラリー(違う!)が挑んで振り回される話。痛ましい事例がいくつもあぶりだされて、人の気持ちの難しさを語っている。

2018/03/26

nuit@積読消化中

映画を観る前にと思って読みました。安定のクリスティー、ほぼ一気読み。あー、クリスティーを読んでいる時の幸せといったら。周到かつ綿密にしくまれた上等な謎解きミステリーです。鈍い私は、犯人が最後の最後まで分からなかったけど、明かされた瞬間、なるほど!これ、本文中にこれでもかとクリスティーもヒントを散りばめてるではないか!しかし、巻末の末國氏の解説での人物紹介が明らかに間違ったまま版を重ねているのはなぜなんでしょう…(泣)。

2020/03/18

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