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渡辺えり子 (2) ゲゲゲのげ/瞼の女 (ハヤカワ演劇文庫 19)

渡辺えり子 (2) ゲゲゲのげ/瞼の女 (ハヤカワ演劇文庫 19)

渡辺えり子 (2) ゲゲゲのげ/瞼の女 (ハヤカワ演劇文庫 19)

作家
渡辺えり子
出版社
早川書房
発売日
2008-11-21
ISBN
9784151400193
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渡辺えり子 (2) ゲゲゲのげ/瞼の女 (ハヤカワ演劇文庫 19) / 感想・レビュー

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kemonoda

渡辺えり子さんの戯曲、読むのは実は初めて。これは岸田戯曲賞受賞作「ゲゲゲのゲ」含む初期戯曲集ですが、読んで思ったのは「懐かしい」ということでした。どう懐かしいかというと、20年程前、学生演劇で自作自演の舞台にのめりこんでいた頃の自分にとっての演劇とか戯曲は、こういう「匂い」のするものだったのですね。実に。集録2編のうち「瞼の女」のほうが、より好きです。

2013/08/11

純粋印象批評宣言

「ゲゲゲのげ」は妖怪という設定ゆえの自由な空間が面白く、ユーモアの溢れる、演出・翻案によっていくらでも化ける可能性をもったなかなかの傑作だった。 「瞼の女」は瑞々しくふわふわした雰囲気をもった作品で、意図的に現実的な理屈から反れた世界を作ろうとしているように思えた。評価のしにくい作品だった

2011/05/07

内田高裕

「ゲゲゲのゲ」は世界的大傑作である。シュールの正道を行った本物の芸術。なぜ、鬼太郎なのか、それは彼女が鬼太郎にこの世の鬼を託したことに由来する。鬼太郎は嘆き悲しむ。なぜ僕は一人なのかと。鬼太郎の救われる場所は魔界にしかない。だがしかし、魔界には行きたくない。それで彼は芸術を志す。それが最後に書かれてある。渡辺さん、悲しみの果てに読みました。大傑作です。できれば、もう一作お願いします。

2024/01/08

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