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キネマと恋人

キネマと恋人

キネマと恋人

作家
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出版社
早川書房
発売日
2019-05-23
ISBN
9784152098634
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キネマと恋人 / 感想・レビュー

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田中峰和

リア充な人には、理解できない題材かもしれない。主人公のハルコは現実社会から創作世界に逃げ込むことに楽しみを見出す。だが、映画の世界に限らず面白い小説でも読み終わるのが惜しいと思うほど感情移入することがある。ハルコの生きた時代昭和11年は日中戦争の始まる1年前だが、二・二六事件はこの年の2月だし軍国主義の足音は間違いなく庶民にも感じられたはずだ。スマホもテレビもない時代、娯楽に飢えた女性が夢見た銀幕の世界。いわば高助はシンデレラが恋する王子様。「カイロの紫のバラ」へのオマージュだが、時代にマッチした作品だ。

2019/10/22

みつひろう

文字で読むより、舞台を観る方が、数倍楽しめたんだろうな...。

2019/07/13

やまねっと

面白かった。ハルコと高助がくっつく話かなと思ったらそうではなかった。関西での公演を観に行こうかと検討はしたが、ケラの芝居は3時間越えが当たり前だから、行くのをやめた記憶がある。 カイロの紫のバラをもう一度見返したいと思った。でも、戯曲を読む限りカイロの紫のバラより面白い本だと思った。またいつか再演したら見に行きたいとおもうけど、3時間越えはきついからなあ。 映像とリンクするところは是非生で観たいと思いました。

2020/07/19

あくび虫

面白かった。良い話だった。…それ以上つっこんで考えるのは野暮な気がするので、とにかく面白くていい話でした。現実から遠いのか近いのかよく分からん距離感が好き。

2019/07/03

法水

読売文学賞、紀伊國屋演劇賞、「悲劇喜劇」賞受賞作。以前、雑誌に掲載されたのを読んでいるので単行本はいいかな…と思っていたけど、KERAさんのサイン目当てで購入(笑)。結果的に買って大正解。KERAさんの書き下ろし解説&コメンタリーがばりんこいかっただり! 上演を観た人も観られなかった人もみんな読むがええがっさ!

2019/06/29

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