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小さいおじさん

小さいおじさん

小さいおじさん

作家
尾﨑 英子
出版社
文藝春秋
発売日
2013-10-24
ISBN
9784163826202
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小さいおじさん / 感想・レビュー

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nyanco

ボイルドエッグズ新人賞で、日本初競争入札されたという本作、想像していた作品とは少し違いました。過去には万城目さんも受賞したボイルドエッグズ賞、このタイトルからはそっち系かと思ったのですが3人の女性の日常を描いた作品でした。「小さなおじさん」が出没するという噂の使い方、何かをきっかけにして少しだけ生き方や考え方を変わる為のエッセンスとして使った感じも良かったです。飛鳥井千砂さんの作品が好きな若い女性層向きかな。読みやすく、登場人物に共感する部分も多い。続→

2013/12/02

chichichi

【日本で初めての競争入札で複数社からの応札を経て刊行が決まった話題の作品】という説明に惹かれて手に取りました。髪の毛一本もない禿げ頭・ランニングと股引のような格好の人差し指ほどの小さいおじさんが神社にいる。という設定からもう面白い。でもファンタジーではなく、アラサー女子3人がその年代故の仕事・家族・恋愛の悩みや葛藤をそれぞれ抱いてる様がリアルに描かれていて共感できる部分が多々。棟梁の北尾の助言に私もドキリ。へんてこな感じで完璧にイメージできてしまったよー、小さいおじさん見てみたい〜

2015/05/16

いたろう

ある神社の境内に10センチ位の小さいおじさんが現れるという都市伝説。中学の同級生だった3人の女性の「今」が、都市伝説をスパイスに新しい局面に進む。タイトルから、もっとファンタジー色濃い話かと思ったが、都市伝説との対比で、かえって話のリアリティが増している。中でも、3人の女性のうち、曜子のエピソードが突出してドラマチック。三人の話にせず、このエピソードに絞って、これだけで長編にしても良かったのでは?

2014/03/26

そうたそ

★★☆☆☆ ボイルドエッグズ新人賞受賞ということで期待していたが、どうもあっさりしすぎていて個人的にはいまいちだった。ボイルドエッグズ新人賞から出てきた作品は割と変化球なものが多い気がするのだが、これは最近ありがちなスタイルの小説だったように思う。そういう意味で陳腐に感じられた。この手の小説は先にも書いたように最近では巷に溢れているし、何か差をつけるとなると、それだけのプラスアルファの部分が求められるだろうし、本作に関してはそれが「小さいおじさん」だったのかもしれないが、あまり効果的じゃなかったかな。

2014/02/18

いくら

ハウスメーカーでバリバリ働いている曜子、3歳の娘の子育てとパートに勤しむ主婦の紀子、恋人を失い無職となって日々を虚ろに過ごしている朋美。共に28歳になる彼女等は中学2年の時の同級生。小さいおじさんってふざけた題名だと思ったけど、その正体はあるパワースポットと呼ばれる神社で見られるかもしれないっていう妖精。スピリチュアルなものを思いっきり信じるか、都合よく受け入れるか、全く拒否するか。そこから肉付けされた登場人物はリアリティを持って描かれていて、かなり鋭い部分もあり、楽しめました。

2014/08/30

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