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属国の銃弾

属国の銃弾

属国の銃弾

作家
永瀬隼介
出版社
文藝春秋
発売日
2022-05-10
ISBN
9784163915388
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属国の銃弾 / 感想・レビュー

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ナミのママ

終戦直後の混乱・占領下時代「TOKYO」と東京オリンピック開催を目前にした「東京」の章が交互に書かれてストーリーは進む。中心にいる2人。千石宗平は山形の高等小学校卒業から政治家の道を駆け上がる。もう1人の神野晋作は刑事から千石の秘書となる。どちらの章も重厚で2編を読んだように感じる。黒を黒と言えない時代、長いものに巻かれていく人々。カネの力は今より強く、それにも増して生きることへの貪欲さが熱い。この2人の生きざまを滑稽とか悪とは思えない自分がいる。

2022/06/18

きあら

戦争に負けアメリカに占領された日本。アメリカに媚びを売り肥え太る政府の高官たち。そんな腑抜けた国を根本から変えようとした千石と秘書として支えた神野。戦後の混乱期と高度経済成長期を駆け抜けた二人の闘い。高等小学校しか出ていない千石が総理にまで駆け抜けるためには金に頼るしかなかったが、結局は金に呑み込まれてしまう。金満政治と言われてしまうが、彼らには確かに矜持があった。

2022/06/06

ララ♂

読了

2022/07/28

kuma

永瀬さんらしい小説

2022/07/26

Nobu A

永瀬隼介著書22冊目。22年刊行。図書館本。正直一言で言えば壮大。明らかに田中角栄を模した史実フィクション入り乱れた昭和の一時代を舞台にした話。どうも焦点が定まらず、熟読玩味には程遠かった。加えて「千石大臣、サイコーっ、ですよ(p. 206)」は時代を反映した表現なのか疑問。題材としては面白い素材かもしれないが、史実として記すなり、小説ならエンタメ性を高め、もう少し命題を絞った方が良かったのではと個人的には思う。何でもかんでも取り込んで纏まりに欠けた感が否めない。残念ながら後半流し読み読了。

2023/08/12

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