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妖の絆

妖の絆

妖の絆

作家
誉田哲也
出版社
文藝春秋
発売日
2022-12-13
ISBN
9784163916347
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「妖の絆」のおすすめレビュー

誉田哲也の原点! 美しく凶暴なダークヒロインが江戸を駆け抜ける、「妖」シリーズのエピソード・ゼロ

『妖の絆』(誉田哲也/文藝春秋)

  男を蠱惑する妖艶な目鼻立ちと、月明かりに煌めく黒い髪。血よりもまだ赤い唇。人間では到底太刀打ちできない、あまりにも凶暴な不老の身体……。あなたは、誉田哲也氏の描くダークヒロイン・紅鈴をご存じだろうか。誉田氏といえば、「姫川玲子」シリーズや「ジウ」シリーズなどの警察小説のイメージが強いが、彼のデビュー作『妖の華』(誉田哲也/文藝春秋)は、伝奇ノベル。それに登場する紅鈴は、時に獰猛、時にお茶目。そして、人間の生き血を喰らう妖でありながらも、そんじょそこらの人間どもよりも愛情深い。強さと優しさを兼ね備えた美しくも獰猛な姿は、誉田作品のすべてのヒロインの原点ともいえるだろう。

 そんな紅鈴が活躍する「妖」シリーズの最新作『妖の絆』(誉田哲也/文藝春秋)がこのたび刊行された。描かれるのは、エピソード・ゼロ。紅鈴にとってかけがえのない存在となる欣治との出会いに始まる物語だ。

  時は江戸時代。紅鈴は、ある寺の住職が、十にもならない少年を手籠めにしようとするのを目撃する。その少年こそが欣治。行方知れずの父親の借金の形として母親…

2022/12/13

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妖の絆 / 感想・レビュー

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starbro

誉田 哲也は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『妖』シリーズ第三弾は、欣治との出逢い、エピソード・ゼロ、江戸時代まで遡ります。相変わらず紅鈴は、粋で格好良く好い女?(妖or閻羅or闇神)でした。 https://books.bunshun.jp/articles/-/7669?ud_book 【読メエロ部】

2023/01/04

旅するランナー

妖シリーズ·エピソード0。紅鈴と欣治、出会いの段。物語は江戸時代へ。例え時代は変わっても、そのエログロはパワーアップし、オフビート感は健在です。これだけダークで、血まみれな主人公なのに、惚れてしまうのは妖術のしわざでしょうか。それにしても、これで現在過去未来いつでも設定できることになるわけで、鬼に金棒、誉田に万能感フィットやないかい!

2023/03/19

いつでも母さん

妖シリーズ最新作。第3弾にしてエピソード・ゼロ!欣治との出会い。欣治が鬼になるまで‥いや~良かった。欣治推しの私だが、今回は吉平が好い。くぅ~惚れてしまう。なのに・・(泣)闇神の方がよっぽど情があるのが切ない。いつの時代でもいい、紅鈴と欣治の物語まだまだ読んでいたい。

2023/01/16

タツ フカガワ

美貌の吸血鬼・紅鈴の出自を辿る“妖”シリーズ3作目は江戸の吉原が舞台。母親が吉原に売られた6歳の欣治に出会った紅鈴は、母親の代わりに吉原の女郎になる。そのころ加賀の前田家が抱える伊賀者が、闇神の不老不死の生き血を持ち帰るという藩主の命で紅鈴の行方を追っていた。波乱に富んだ内容と終盤の活劇に、伝奇小説の醍醐味を満喫して読了。読んでいる最中、ちらっと映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を思い出しました。

2023/02/10

不老不死の闇神である紅鈴と欣治。その出会いから描かれている。エログロな部分もありつつ、切なく泣けてくる場面も。いい作品だった

2023/07/15

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