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新装版 槍ヶ岳開山 (文春文庫) (文春文庫 に 1-38)

新装版 槍ヶ岳開山 (文春文庫) (文春文庫 に 1-38)

新装版 槍ヶ岳開山 (文春文庫) (文春文庫 に 1-38)

作家
新田次郎
出版社
文藝春秋
発売日
2010-03-10
ISBN
9784167112387
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新装版 槍ヶ岳開山 (文春文庫) (文春文庫 に 1-38) / 感想・レビュー

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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

北アルプスの象徴ともいえる槍ヶ岳。江戸時代。播隆上人の北アルプス笠ヶ岳再興、槍ヶ岳開山を題材として取り上げた小説。播隆が山に賭けた理由を、新田氏は若き日に自ら殺めてしまった妻への追懐であると設定している。槍ヶ岳の頂上で現れるブロッケン現象。それを彼らは仏の御来迎と捉える。播隆もまた、笠ヶ岳の絶頂でそれを眼にし、彼はそこにかつての妻の姿を見出す。「登山とは一心不乱になること。」作中で播隆が口にする言葉が印象的であった。★★★★

goro@80.7

読んで良かった。アルプスが好きなら播隆上人を外すことは出来ないのだなと。知らなかった自分が恥ずかしかった。一揆の最中に愛する妻おはまを誤り殺めてしまった岩松。修行僧となり己を律する播隆が笠ヶ岳を再興し槍ヶ岳を開山へ進める。おはまと逢えることを祈り政治に巻き込まれながら槍に鎖を懸ける!播隆の一途な想いが切ないわぁ。そんな先人達のお陰でお山に登れるのだな。岩松さん雲の上でおはまさんと仲良くやってるでしょうか。来月は笠ヶ岳へ行こうと決めて本を閉じました。新田次郎ありがとうございました⛰

2019/08/07

ちびbookworm

★3。3180m、No.5の高さの「槍」、開山の話。伝記小説と思いきや、読み進むにつれ、これは、副題が「日本版・罪と罰」ではないか?と思い始める◆ラスコーリニコフはだらだら上下巻煩悶した続けるが、岩松(播隆上人になる前)は、誤って妻殺しをした後、流されるまま、あっさり出家し逃亡する。妻殺しの呵責・未練に苦しむが、しだいに僧らしくなっていく。念仏、座禅、立禅と修行を重ねても、呵責の苦しみから逃れられず、笠ヶ岳復興、そして未踏の槍ヶ岳へ向かう。なんとしても槍ヶ岳を登らずにいられなかった1人の登山家・僧・男の話

2021/03/27

とも

巻末に1977年初版と記されていた。自分が生まれる前にこんな素晴らしい本が発行されてたのかと感銘。この本も本好きの叔父から「読め」と勧められ貰った本だと記憶。貰ってから30年ばかし寝かしに寝かしつけてたけど、ようやく読めた。 叔父から貰った本にハズレ無し。 宗教的な要素が強く少し難解なところもあったけど、物語を通じて播隆の人としての強さ、弱さ、葛藤、嫉妬、亡き妻への想いも巧みに織り込まれ物語としても充分堪能できた上に登攀に至る美しい風景描写も素晴らしく飽きる事なく最後まで引き込まれました。 良書です。

2022/11/06

やんちゃジジイ

槍ヶ岳に登りたくなった

2020/09/05

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