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ショージ君の青春記 (文春文庫 177-5)

ショージ君の青春記 (文春文庫 177-5)

ショージ君の青春記 (文春文庫 177-5)

作家
東海林さだお
出版社
文藝春秋
発売日
1980-08-25
ISBN
9784167177058
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ショージ君の青春記 (文春文庫 177-5) / 感想・レビュー

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bura

東海林さだおの幼い頃から学生時代迄のユーモアたっぷりの自伝。ひたすら彼女を作ろうと妄想と失敗を繰り返す日々。早大漫研で園山俊二、福地泡介らと出会い、無茶苦茶で楽しい青春を謳歌する。そして「何もしていない」ショージ君が福地が漫画家になり結婚をし、しっかりと暮しているのを知り愕然となる。戸口の配達牛乳を見て「白い液体の詰まった牛乳ビンに生活というもののすべてが象徴されているような気がした」。かくして覚醒したショージ君が持ち込み原稿の日々を重ね連載を勝ち取る件が泣ける。知らなかった青春時代を知る事が出来る秀作。

2024/02/27

Willie the Wildcat

恋愛も、もれなく青春の1ページ。図書館、バス、ダンス教室、キャンプ、そして学部?!モテるための”試行錯誤”は、程度の差こそあれ、誰もが通る道・・・、ですよね?転機は漫研も、(本人の葛藤にも関わらず)不変の”2の線”。憎めないなぁ、笑う。敢えて一言いうのであれば、福地氏の作家デビューと血管が転機なのは理解も、自身に起きた心底の変化をもう少し語って欲しかったなぁ。そこに学びが多々ある気がする。まぁでも、照れもあるのかと推察。素直なお人柄が滲みます。

2018/06/12

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

かねてから読みたいと思っていた東海林さだおの青春記。先日古本屋で百円で見つけて飛び付いた。今でも雑文は面白いが、漫画もまだ面白かった頃の文章なので、一番油が乗っていた頃ではなかろうか?。自分を美少年と勘違いしていた高校生時代からスタート。内田樹の本にもあったが、男は意外と自分をいい男だと勘違いしているものである(笑)。これは本当に面白く良い青春記。トキワ荘だけが漫画の青春ではないのだ。随所でギャグやユーモアが光り、今なお笑える。文春文庫の目録には今もあるが、書店では全く見かけないのが惜しい名著。

2015/04/29

アズル

とても面白かったです! 東海林さんは生まれてからずっと、「ショージ君」なんだ! 初恋のくだりから大学、中退、マンガ持ち込みまで、まさに青春記です。もっと早く読んでおきたかったです。

2014/07/06

ムフィー

これはなんと熱い一冊であろうか。東海林さだおの自伝的エッセイ。いつでもスーパーミラクルポジティブ妄想の果てに、ホロ苦い惨劇が待っている。思わず吹き出してしまったり、妙に胸が締めつけられたり、そして最後は胸が熱くなり涙がにじむ。面白いものを書く人は、やはり人間が面白いんだなぁ!としみじみ。最高の一冊だった。

2017/03/12

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