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麻雀放浪記 1 青春篇 (文春文庫 あ 7-3)

麻雀放浪記 1 青春篇 (文春文庫 あ 7-3)

麻雀放浪記 1 青春篇 (文春文庫 あ 7-3)

作家
阿佐田哲也
出版社
文藝春秋
発売日
2007-10-10
ISBN
9784167323042
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麻雀放浪記 1 青春篇 (文春文庫 あ 7-3) / 感想・レビュー

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Kajitt22

『怪しい来客簿』を再読、何かが響いたのでこちらを。映画の和田誠独特のタッチは記憶にあるが本はたぶん初読。戦後すぐ、焼け野原の東京に生きる無頼の博打うち達。希望や愛、美しいものは何もない、ただ勝負に勝つのみ。。個性ある博徒達に比べ、著者の分身「坊や哲」の冷めた視線が良い。そしてやはり文章が良い。最初の数ページで昭和20年秋の東京を歩いているようだ。数十年麻雀牌は握ってないがもう一度やってみたくなった。

2023/12/20

ホークス

再読。色川武大こと阿佐田哲也の半自伝。ヒリヒリと渇き、小説の苦手な私でも読める。好敵手のドサ健(映画では鹿賀丈史)が言う。「平和なんてこの世にあるものか」「俺たちが、豚みたいにじゃなくて生きてくためには、自分流儀の生き方を頑固に作る必要がある」。舞台は敗戦直後のアングラだけど、人の世の真理をドサ健は言い当てている。米兵カジノのママ(同加賀まりこ)も、手練のイカサマ雀士(同高品格)も、ドサ健との巣を望む恋人(同大竹しのぶ)も、強い自負と覚悟でシビれさせてくれる。差別や下品のリアルさは著者らしい誠意だと思う。

2023/06/11

reo

昭和55年頃、2度のオイルショックを乗り越え日本の景気は右肩上がりで絶好調。日本人全員が明日の生活は普通に保証されているという、妙な信仰めいた気持ちと、独特の高揚感に満たされていた。それは平成3年のバブル崩壊の少し後まで続く。僕ら営業系サラリーマンは、今日の晩は飲み、明日の夜は麻雀、明後日は飲み。週に一度はゴルフ、その後同じメンバーで卓を囲むなどという暮らしぶりだったような。昼間は無茶苦茶仕事をしたが、その仕事にオフは無く全てが仕事だった。嫁よ子よ許せ。お父さんは忙しかったのだアハハ。何度読んでも面白い。

2017/12/24

tom1969

昔観た映画の記憶が鮮明に戻った。麻雀に夢中だった学生時代が懐かく、阿佐田氏は神であった時代である。その結果は留年でしたが。軽い自慢は、『九連宝燈』は2回経験した(わからない人はなんのこっちゃですが)。次は「風雲編」に進みます。若干やさぐれてます。

2016/10/21

やっちゃん

昔漫画で読んでかなりハマった作品。漫画とだいぶ設定が違いドサ健や達も主人公っぽかった。出目徳さんの最後の扱いが雑過ぎて泣けた。九蓮あがると死ぬ由来はこれか。漫画版が良すぎるだけにハードル高いけど続編に期待。明日は晴れるかなあ。

2021/06/07

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