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彗星物語 (文春文庫 み 3-13)

彗星物語 (文春文庫 み 3-13)

彗星物語 (文春文庫 み 3-13)

作家
宮本輝
出版社
文藝春秋
発売日
1998-07-10
ISBN
9784167348137
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彗星物語 (文春文庫 み 3-13) / 感想・レビュー

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mariya926

読友さんのお勧めです。ハンガリーからの留学生を迎えて総勢13人と1匹の生活が始まります。このボラーを大学院費+交通費+おこずかいと全ての面倒を見ることを約束してすぐに会社が倒産したお父さん。それでも約束通りに受け入れる家族には脱帽です。そんな状況で受け入れて貰っているのに自立をしたがるボラー。私は14人を束ねているお母さんである敦子さんを尊敬の目で見ながら読了しました。ボラーが帰る3年後には少しずつ成長している姿に涙が浮かびました。フックという犬もとても個性的で可愛い。宮本さんの本をもっと読んでみたいです

2019/02/04

はたっぴ

読み心地の良い本を…と思い、お気に入りの作品を再読。城田家の12人と犬1匹の大家族が、ハンガリーから留学生を迎えて過ごした3年間の物語。母親・敦子と末っ子・恭太の目線で綴られる家族のドタバタに泣き笑いしながら、次第に心のコリがほどけていく。登場人物が多いだけに珍事が続き、家族内での揉め事ともなれば、お互いに感情も剥き出しになり容赦がない。そこに1人の留学生が加わることで更なる物語が生まれるのだが…。要所要所で抑えの切り札のように祖父や愛犬フックが立ち回り、賑やかなことこの上ない。何度でも読みたくなる一冊。

2018/04/16

ポップノア@背番号16

お初の宮本輝さん。13人(+犬1匹)家族の城田家にやって来たハンガリー人の留学生ボラージュを中心としたドタバタホームドラマってテイストだけど、主要人物は限られていて大家族である必要性はあまり感じない。終始「~だった」で終わる文章や、タイトルと中身のギャップにも不満。残念ながら私には合わなかったが、ケニア人のウモとの出会いが恭太の人生を運命付ける話は良かった。おそらく彼は医者になってケニアへ行くんだろうな。常盤貴子さん主演のドラマ「カミングホーム」は観てた覚えがあるけど、まさかその原作だったとはねぇ。

2022/11/24

ぶんこ

宮本輝さんの作風とはチョット違う感じですが、良かったです。 思わず夜更かしして読み切ってしまいました。 恭太君が健気でウルウルきました。 お舅さんや夫の妹とその子供4人、自分の子供も4人という大家族の中に、新たにハンガリーからの留学生を受け入れたのは、お母さんが一番偉い! 事業に失敗して子供達にお金の心配をかけながら、お父さんは何なの・・と思いましたが、我慢して会社を辞めないで働いているしなぁ。 恭太君以外の子供も、わがまま勝手な部分はあっても、良い子供達でした。 家族写真、撮りたくなりました。

2015/04/05

mizuki

12人の大家族と1匹のビーグル犬(自分のことを犬だと思っていない)がハンガリーの留学生を受け入れ、泣いたり、笑ったり、怒ったりする物語。異文化目線で日本の良さに気付かされ、また価値観の違いについて考えさせられる。これだけだとよくある話に思われがちだけど、宮本輝さんは家族それぞれにしっかりと個性を出し、彼らが直面する問題を提起する。家族だからぶつかる事もあったり、喧嘩してもすぐ仲直りできたり。『こんな家族って素敵、羨ましい』と思わせてくれる。彼らと一緒に泣いたり、笑ったり、怒ったりと楽しい読書だった♡

2015/11/19

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