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火天の城 (文春文庫)

火天の城 (文春文庫)

火天の城 (文春文庫)

作家
山本兼一
出版社
文藝春秋
発売日
2007-06-08
ISBN
9784167735012
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火天の城 (文春文庫) / 感想・レビュー

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hiro

山本作品は直木賞受賞作の『利休にたずねよ』に続いて2作目。本作品で直木賞を受賞してもおかしくはなかったと思うほど、完成度の高い作品だった。築城の小説では、これも直木賞候補だった門井さんの連作短編集の『家康、江戸を建てる』を先に読んだ。しかし、壮大で絢爛豪華な安土城の築城から、本能寺の変によって主を失い、火災で消失するまで描いたこの『火天の城』は、この城に対する信長の夢、その夢を実現させる大工棟梁の岡部又右衛門と以俊の親子が、鮮明に描かれていて、この信長の天下統一目前の時代を堪能することができた。

2016/10/09

佐々陽太朗(K.Tsubota)

安土城築城に生涯をかけた岡部又右衛門以言と以俊の物語であるが、その築城プロセスを通じて実は信長の人物像が浮き彫りになるという小説上の趣向が凝らしてある。ここにあるのは信長と安土城の滅びの美学。天才として人智を超越した存在であった信長の姿は未曾有の巨城・安土城の姿とダブる。常人が常識とするものには嘘が多い。信長には常識にとらわれず真理に到達する純粋さがあったといえる。そして信長はその純粋さ(美しさ)によって滅び、滅ぶことによって永遠を獲得した。本能寺の変の直後に焼失してしまった幻の城・安土城も然りであろう。

2013/05/08

抹茶モナカ

安土城築城を番匠親子の物語を絡ませ描く。解説で築城は合戦と同じく大事業と説明している通り、結構登場人物が死ぬ。歴史の不明な所を想像力で描いた大人のためのエンタメ小説。

2013/10/12

レアル

安土城址に見学へ行った際に紹介された本。尾張熱田の宮大工・岡部又右衛門が信長の命をうけて築城する話。視点が宮大工と言う事と、宮大工の情熱や思いの時代小説というのが斬新だった。でもそんな想いまでしてして作った安土城も燃えちゃうんだよね。。現実はどうであれ、とても話に入り込めたし、面白かった。

2013/09/14

タカユキ

安土城築城を舞台にした物語。桶狭間の戦いから本能寺の変までを武将の目からではなく築城にあたった熱田神宮の宮大工から信長に取り立てられた城大工の棟梁を主人公にして描いている。安土城を築く事で「天下布武」の理念を形にしようとした信長。その信長の無理難題の数々を主人公をはじめ多くの匠たちが意地と誇りに満ちた手で作り上げていく!そしてそんな匠たちがお互いに認め合い同じ目的の為に力を尽くす姿は美しい!語り尽くされたかのようにみえた信長を新しい切り口で描いていてドンドンと読ませてくれました。まさに戦国プロジェクトX!

2016/09/28

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