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新装版 俳優のノート (文春文庫) (文春文庫 や 30-2)

新装版 俳優のノート (文春文庫) (文春文庫 や 30-2)

新装版 俳優のノート (文春文庫) (文春文庫 や 30-2)

作家
山崎努
出版社
文藝春秋
発売日
2013-10-10
ISBN
9784167838805
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新装版 俳優のノート (文春文庫) (文春文庫 や 30-2) / 感想・レビュー

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ケイ

1998年の新国立での『リア王』を演じる前から、千穐楽までの日記。練習の間に伊丹十三氏、三船敏郎氏が亡くなる。舞台稽古が始まる前に次女が孫となる娘を出産する。彼と娘たちとの関係がとてもよく、しかし、だからこそ、 リア王を演じる彼の心の動きが気になる。舞台の初日、どの舞台の初日にも必ず来ていた伊丹十三の姿はない。毎日のように観る妻。満席の日、学校で貸切の日は、身内は観れない。なんと正直なこと。渡辺謙が娘と息子を連れて観に来た、と。既に俳優として活躍してる二人のことか。彼はその後、もう舞台に立っていない。

2022/07/22

KAZOO

山崎努は昔から存在感のある俳優で大好きです。映画の「クライマーズ・ハイ」の一癖ある新聞社主や最近の「日本のいちばん長い日」の鈴木貫太郎総理の役、どれをとってもぴったりの配役でなり切っています。これはその劇のシェイクスピアの「リア王」を演じるについての書き綴ったノートをまとめたもので、本当に努力をしているというのがよくわかります。最近読んだ松岡和子さんの訳の「リア王」です。松岡さんの本を読んだ時にはこの「リア王」を見たいと思っていました。再演はないでしょうね。また香川照之の解説も素晴らしいものでした。

2015/08/17

りえこ

素晴らしい本でした。共感したり気付いたり、こんな考え方をするんだと興味を持ったり。知っている方の名前がたくさん出てきて、仕事ぶりも描かれていて、とてもためになりました。又読みたいです。

2015/10/31

みなみ

新国立劇場で「リア王」のリアを主演した際の準備期間から千秋楽までの日記。呼吸や台詞の解釈、演じるときの動作、一つ一つにこれだけ気を遣っているとは、恥ずかしながら知らなかった。今後舞台を見る際には、前もって予習してから見なければ役者に失礼かもしれないと感じてしまう。山崎さんの考えの中で、「演技をすること、芝居を作ることは、自分を知るための探検の旅をすることだ」という一文が印象に残った。自分の経験だけを踏まえるのではなく、新たな表現や発見を求めて努力し続ける姿勢について、分野は違っても見習いたい。

2019/10/01

あい

リア王を知らなくて、山崎努さんについて詳しくないわたしが読んでも面白かったです。山崎さんは、ご自身が演じるリア王とはどんな人物なのかを徹底的に探し続ける一方で、周りの方々のこともよく観察されている。主観と客観の両方を行き来する達人だなぁと思いました。相手と自分の演技の息があった瞬間に生まれる喜び。台本に書かれていない部分の感情の飛躍。演出家と俳優の関係性。会社員のわたしが読んでも、自分の環境に置き換えて活かせそうな言葉とエピソードがたくさんありました。

2022/07/13

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