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「つなみ」の子どもたち 作文に書かれなかった物語 (文春文庫 も 30-1)

「つなみ」の子どもたち 作文に書かれなかった物語 (文春文庫 も 30-1)

「つなみ」の子どもたち 作文に書かれなかった物語 (文春文庫 も 30-1)

作家
森健
出版社
文藝春秋
発売日
2019-03-08
ISBN
9784167912505
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「つなみ」の子どもたち 作文に書かれなかった物語 (文春文庫 も 30-1) / 感想・レビュー

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saga

2013年に『つなみ 被災地の子どもたちの作文集』を読了していた。書店で偶然目にした本書。少しだけ語られる内容に不安を抱きながら購入。当時作文を書いた子ども達の取材過程を知ることができて良かった。増補では、被災地へ8年間通った森氏に入るSOSが語られる。荒れる子、自死を選んでしまった子、職を失った親の閉塞感、詐欺の標的にされた被災者……すべてがやるせない。震災から10年が経過し、一区切りついた矢先のコロナ禍。被災地、被災者の復興が停滞してしまう焦燥感を抱きながら読了。

2021/08/19

hatayan

東日本大震災で被災した児童生徒が体験を記した作文集『つなみ』の舞台裏を明かす一冊。 見たままの様子を素直に綴る子どもの文章は国内だけでなく海外にも反響を及ぼしました。 終章では、被災から8年経った現地の様子を報告。住まいや仕事への不安を募らせる毎日は決して平坦ではありませんでした。作文を書いた2011年に高校生だった子は二児の父に。つなみの子は親になりました。 津波の被害を受けやすい低地に住宅が建ったのは漁師が高台に移るのを嫌がっただけでなく高度成長により土地が不足した事情もあったことなどが説明されます。

2019/12/29

小豆姫

巨大津波が街を呑み込んでゆくテレビの映像を思い出しただけで胸が押し潰されそうに苦しくなるから、東日本大震災関連本は避けてきてしまった。ああ、そんな自分が情けない。これは子どもたちの作文なので読んでみた。あまりに大きな悲しみにふたをすればいつか溢れ吹き出してしまうから、言葉にして残すことで思いが伝わり広がってゆくのだ。子どもは希望。辛い現実のなか、みんなちゃんと明日を見てる。

2019/03/25

マク

記録

2019/04/24

よし

東日本大震災の被災地の子どもたちの作文集「つなみ」をまとめた著者が、岩手や宮城の子どもたちや家族の「その後」を訪ね、紹介した本。石巻市の鈴木啓史さんや大槌町の八幡千代さんをはじめ作文はいずれも健気で、前向きなだけに、多くのものを失った悲しみの大きさが伝わってきました。二度の大津波を経験した田老町(当時)の牧野アイさんの作文や今回の文庫化にあたって増補された八年後(現在)の様子を読み、子どもたちを見守り応援することや教訓を伝え続けることは大切だとの思いを強くしました。

2019/06/04

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