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凍結事案捜査班 時の呪縛 (文春文庫 あ 93-1)

凍結事案捜査班 時の呪縛 (文春文庫 あ 93-1)

凍結事案捜査班 時の呪縛 (文春文庫 あ 93-1)

作家
麻見和史
出版社
文藝春秋
発売日
2023-08-02
ISBN
9784167920777
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凍結事案捜査班 時の呪縛 (文春文庫 あ 93-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

麻見さんの新シリーズが文春文庫から始めて出版されました。凍結事案捜査班ということで同じような組織の話が堂場瞬一さんのシリーズでも見られましたがこれもシリーズ化されるのでしょう。奥さんを病で亡くした刑事が所属する班 は班長以下5人が所属しています。この主人公は奥さんを亡くしてやる気をなくしていたのですが、30年前の事件の担当に組入れられて、再捜査をするうちに遺族の話などを聴いていくうちにやる気が徐々に出てきます。話は込み入ってきますが最後は解決します。他の班員の過去なども示されます。

2023/08/23

ma-bo

妻を癌で亡くした事で仕事への意欲を失っていた元捜査一課の50代の刑事藤木が主人公。特命捜査対策室支援係に配属される。凍結事案(コールドケース)を扱う部署だ。30年前に小学生が耳を切り取られ殺害された事件の参考人の情報が入った事から再捜査を行う。支援係のメンバーは裏に抱えているものがありそうな曲者揃い。そんな仲間への藤木の眼差しは優しい。藤木の失っていた刑事の矜持は動き出すのか。シリーズ化になりそうな予感。

2023/10/04

タイ子

警視庁特命捜査対策室。対策室のメンバーたちそれぞれが訳あり。元捜査一課の藤木刑事に至っては妻が病死、失意の中新しい部署で捜査中に同じ思いを抱えた被害者の家族に出会い刑事魂を蘇らせていく。事件捜査の中で折々に藤木の思いや同僚の眼差しが丁寧に描かれる過程がいい。30年前に1人の少年が殺害され山中に埋められていた事件。再捜査を始める中、容疑者と思われる男が殺され森の中の黒い家とホルマリン漬けの耳の正体。とにかく腹立たしいほどのエグさとクズたち。遺族の無念と刑事の矜持が事件を暴く。シリーズで読みたい。

2023/08/25

ナミのママ

新シリーズになって欲しい作品。凍結事案捜査班という新チームで始まる警察小説は今までの著者作品とひとあじ違う。過去の辛い出来事を踏まえて事件に向かう主人公に温かみを感じる。30年前の事件は小児が絡む猟奇的なものだ。未解決のまま30年、両親はどんな思いで生きてきたのだろう。妻を亡くした刑事が子を亡くした遺族と対面した時、その心情が痛い。尖った警察小説が多い中、この主人公にはホッとさせられる。このシリーズはこれで続いたら嬉しいな。

2023/09/24

切なさややり切れなさを感じながら読了。じっくり読み込める

2023/12/09

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