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碁盤斬り 柳田格之進異聞 (文春文庫 か 85-1)

碁盤斬り 柳田格之進異聞 (文春文庫 か 85-1)

碁盤斬り 柳田格之進異聞 (文春文庫 か 85-1)

作家
加藤正人
出版社
文藝春秋
発売日
2024-03-06
ISBN
9784167921842
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碁盤斬り 柳田格之進異聞 (文春文庫 か 85-1) / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

いい話だった。心が洗われた。今の私たちへの戒めのようでもある。石を介し盤上では対戦相手と心が通じ合うらしい。そんな勝負を重ねるうちに人格も磨かれる。とても引き込まれた。「手談」というそうだ。囲碁を介し格之進の清廉潔白な人格に触れた源兵衛は、自分本意だった商売を改め他人の利益も考えるようになる。そしてそれが商いを大きくしていく。が、格之進にあらぬ疑いが持ち上がり、妻の自殺の真相も知ることに。仇討ちはどうなるのか、五十両の工面のため吉原に預けた娘お絹さんは、そして源兵衛は自戒の念が強すぎてどこへ行っちゃった?

2024/03/27

道楽モン

古典落語の柳田格之進が映画化され、そのシナリオのノベライズ。どう料理するのかお手並み拝見という生意気な目線で読み始めたのだが、脚本家すげーって感嘆する結果に。古今亭のお家芸であるこの噺は、現在の価値観と大きく隔たった武士の矜持が肝なので、その違和感から拒否反応を示す人も多い。ただ、そこを構成と演出とリズムで説得することにより無類の人情噺となる。古今亭志ん朝(三代目)、金原亭馬生(十代目)の音源や動画を観て欲しい。今回の映画化では背景や源兵衛の生い立ちを丁寧に補足して、一般人にも理解できる作品に。文句なし。

2024/03/18

Caroline

妻を巡っての復讐劇 囲碁を軸に物語が進んでいく 遊郭、花魁、料理茶屋、江戸の情景が活き活きと描かれ映画化が待ち遠しい

2024/03/12

ひるあんどん

草彅くん主演映画の小説。あらすじから仇討ち主題かと思ってたけど違った。人として信念を持ち高潔に生きることの大切さを感じた。己の利ばかりを追っていた商人・源兵衛が格之進との碁を通じて変わっていく。読み始めた時は草彅くん以外のキャストを知らず、でも源兵衛は國村隼さんのイメージで読んでました。読み終わって調べたらほんとに國村さんが演じられたと知って驚きました。映画を観に行くのが楽しみです。

2024/04/21

古山 雅一

復讐もの!めちゃおもろい!

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