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天空の犬

天空の犬

天空の犬

作家
樋口明雄
出版社
徳間書店
発売日
2012-08-11
ISBN
9784198634513
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天空の犬 / 感想・レビュー

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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

南アルプスの主峰北岳。広河原から仰ぎ見るその峰は雄大で、夏になれば高山植物が咲き乱れる美しい山。その北岳の山岳救助隊に配属になった新人ハンドラーの夏美と救助犬のメイ。ミステリー色はやや薄いものの、山岳救助隊員としての夏美の成長物語。広河原、大樺沢、御池小屋、草すべり、主峰北岳、かつて歩いた南アルプスの素晴らしい景色を思い出しながら読むことが出来ました。「生きていてくれて、ありがとう」この言葉が印象的でした。★★★★

2016/03/12

miww

とてもよかった。南アルプス北岳の山岳救助隊に着任した星野夏実の成長物語。シリーズ1作目との事でこちらから。救助犬メイとハンドラー夏実の絆、終盤はメイが心配で何度も涙した。「人より早く死を迎える犬がどうしてこんなに幸せそうに短い生をまっとうしているのか‥純粋、何者にもけがされない心‥」「残された時間が短いほど私たちはそこに何かを見いだすべきだ。生きていることは素晴らしい。そんな実感、心の歓びを探し出す事なのだ」生。その瞬間を大切に生きたいと切に思った。シリーズ、ずっと追いかけたい。

2018/03/02

みかん🍊

南アルプスの山岳救助隊の新米夏実と相棒の救助犬メイの活躍が描かれている、序盤の震災のくだりは胸が苦しく読み進めるのが辛かった、美しい南アルプスの自然の中過酷な訓練と厳しい現状の中要救助者を無事家に帰す為に必死で働く「生きていてくれてありがとう」の言葉にジーンとさせられた、ただ政治家の事件はちょっと風呂敷を広げ過ぎなのではと不自然さを感じてしまった。シリーズ化されているようなのでまだまだ彼らの活躍を見るために次を読もう。

2018/02/09

chimako

山と犬と人の話だと思って読み始めた。確かに山と犬と人の話たが後半は政治家と警察の話でもあった。遭難者を救助するために訓練された救助犬のそのハンドラーを軸に、美しく厳しい山の自然が筆豊に描かれる。犬たちの必死も、人の心の裏側も闇も強さも描かれる。北岳は馴染み深い山である。盆地を少し西に走るとその姿はよりくっきりとそして凛々しく望むことができる。多分、今日も冬の北岳に登っている人たちがいる。どうか無事に下山してください。広河原に今年の夏は行ってみよう。間近に北岳を見てみよう。

2016/01/07

ゆみねこ

南アルプス山岳救助隊に配属された新人女性警察官夏実と救助犬ボーダーコリーのメイ。3.11で災害派遣の後心に大きく傷を負い、リハビリのあとに赴任したその場所は北岳の中腹にあたる。厳しい山の中の生活、刻々と変わる気象条件。様々な要救助者を救うために戦う隊員と犬たち。面白くて一気に読了しました。日本ではまだ山岳救助犬は採用されていないとのこと。犬の能力は素晴らしいと思うので、救助犬が導入されたら良いですね。

2015/06/08

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