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飛べないハトを見つけた日から (児童書)

飛べないハトを見つけた日から (児童書)

飛べないハトを見つけた日から (児童書)

作家
クリス・ダレーシー
東郷なりさ
相良倫子
出版社
徳間書店
発売日
2021-11-19
ISBN
9784198653842
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飛べないハトを見つけた日から (児童書) / 感想・レビュー

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のっち♬

何一つ夢中になれない12歳のダリルは飛べないレースバトを保護した結果、元飼い主の不良息子に虐められる。ハトの飼育模様は著者の実体験だけに細やか。柔和なイラストも物語の質感を体現している。利他精神を起点とする自己救済をテーマとした正攻法の成長物語で、アニマルスポーツを通して動物飼育の在り方や責任を問うのも忘れない。元飼い主の人物像の得体が知れないのは効果的でないと思うが、ぶっきらぼうでも根が優しいダッキンズは両者を繋ぐのに的確な造形。どんな形でも自発的な意欲は「自分を信じる力と勇気」へと繋がっているものだ。

2022/07/11

みよちゃん

飛べないハトにチェロキーと名前を付けて可愛がる男の子。そのハトはレース用の有名なハトで、本当の飼い主がいる事を隠していた。でも自分が命を守ると決めていた。夢中になる事ができ、勇気を出して理不尽な脅しにも立ち向かう少年の物語。元の飼い主、飼育に詳しいお爺さん、亡くなった祖父も飼育していたと知った事も、この物語に深みを与えてくれる。家族や友達、先生、が暖かく見守ってくれる。

2022/05/21

昼夜

傷ついたハトを見つけてからやらされる生活からハトの世話を主体的にする日々に世界が一変する。最初は反対する両親も主人公のやる気を信頼する姿勢とか周りの大人の対応が良かったから彼は変わって上手くいったと思った。それはそうと主人公の親友のギャリーは主人公の家に住んでないのになぜここまで彼と行動出来ているのかが謎だ。

2021/12/26

かもめ通信

飛べないハトを見つけた日から、目の前の世界がどんどん広がっていく、少年の成長を描いた児童文学。あとがきによれば、著者もかつて公園で怪我したハトを保護した経験があるのだとか。ハトと少年、少年と友だちの関係、見守る大人達の反応など、いい人が多くて気持ちよく読める。いじめっこたちの行く末が気になりはするけれど。

2022/09/15

joyjoy

我が子らが小さい時に伝書バトのお世話をしていたときのことのを思い出す。足環の色を名前代わりに呼んでいたなぁ。遠くから飛ばす訓練をして、帰ってこなかったハトのことを「だいすきだよ」と歌にしたことも。。。あの経験をとおして、言葉では表せない多くのものを得たはず。ダリルも、怪我をした鳩チェロキーを飼ううちに、いろんな人と出会い、楽しいこと、つらいこと、嬉しいこと、たくさん経験して、たくましくなっていったね。いじめのシーンもあり、長崎源之助さんの「ハトは見ている」を思い出した。

2022/06/13

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